イベントレポート 東京オートサロン 2021

ダイハツらしい個性が詰まった「ハイゼット キャンパー Ver.」 開発に携わった米山氏が特徴を紹介

ライブ配信「ダイハツカスタマイジングライブリポート」

2021年1月16日 配信

ライブ配信「ダイハツカスタマイジングライブリポート」で「ハイゼット キャンパー Ver.」の特徴や制作秘話が語られた

 ダイハツ工業は1月16日、「ダイハツカスタマイジングライブレポート」としてYouTubeのダイハツ公式アカウントでライブ配信を実施。13時から行なわれた回では、1月15日から開催されている東京オートサロン2021の「バーチャルオートサロン」に出展中の「ハイゼット キャンパー Ver.」をピックアップ。カスタマイズカーの開発に携わったダイハツ工業 デザイン部 第一デザイン室先行開発スタジオ 主任 米山知良氏を中心に、ゲストを招き、デザインのこだわりなどを紹介した。

 ハイゼット キャンパー Ver.は、2020年にハイゼットシリーズが60周年を迎えたことを記念して、シリーズ2代目となる「ハイゼット キャブ」をオマージュして制作。愛らしい印象のフロントフェイスが特徴で、ライトを点灯するとヘッドライトの間に位置するグリルが点灯するほか、ヘッドライト上にオレンジ色の“まゆげ”のようなランプが点灯する。

司会の清水絵夢さんとともに、今回のカスタマイズカー開発に携わったダイハツ工業株式会社 デザイン部 第一デザイン室先行開発スタジオ 主任 米山知良氏がトークを展開

 光るグリルの下部には口のようなデザインモチーフが採用されており、これは米山氏いわく「ハイゼット キャブのようにバンパーのようにしたかったのですが、そのままではただのレトロなクルマになってしまうので、未来感を出すためにシンプルな造形にしました。でも、それだけではしまりがないので、デザインを追加することでバランスを保ちました」とのこと。

ハイゼット キャンパー Ver.はハイゼットシリーズ2代目「ハイゼット キャブ」をオマージュして制作。愛らしい印象で未来感のあるフロントフェイスが特徴

 2トーンのボディカラーは、どちらの色も既存車に設定のあるものとなり、「ありものの組み合わせでやっていくのもカスタマイズの醍醐味」ということで、新色は作らなかったという。

 また、荷台にテントを備えることによって、場所を選ばずにキャンプをしたり、遊びの簡易的なベース基地として使ったりも可能。テントは「ミゼット」の幌も作っていた岡田製作所の協力により、ルーフラックを装着しても雨が入らないような構造となっており、見た目だけではなく機能性にもこだわったつくりであることが紹介された。

ルーフラックを装着しても雨が入らないようしっかりとした構造のテントを備え、キャンプだけでなくアウトドアホビーのベースとしても活用できるよう、アクティブに活動をする人に向けたカスタマイズを施した

 荷台はキャビン側に少しくぼみがあり、そこに足を入れると身長180cmくらいの人でも寝ることができる。今回のライブ配信では163cmの人が実際に寝そべったところ、頭上にはかなりの余裕があったため、休憩や仮眠はもちろん、寝袋やマットレスなど環境を整えれば、大抵の人はひと晩過ごすこともできそうだ。また、屋根が高いので開放感があり、幅もあるので2人でも寝られそうとのことだった。

荷台は163cmだというアシスタントの女性が寝そべっても余裕のある広さ。ちょっとした工夫をプラスすると快適な“部屋”になりそうだ

 ライブ配信後半では、YouTuberのウナ丼さんが登場。米山氏とかけ合いをしながら、カスタマイズカーのアイデアを思いついたきっかけなどについてのトークを展開。同じくバーチャルオートサロンに出展中の「コペン スパイダー Ver.」「ハイゼット スポルツァ Ver.」にまで話がおよんだ。

【ハイゼット キャンパー Ver.】ダイハツカスタマイジングライブレポート

 なお、1月17日13時からは「タフト クロスフィールド Ver.」の、同日15時からはハイゼット スポルツァ Ver.のダイハツカスタマイジングライブレポートが行なわれる。個性豊かなダイハツのカスタマイズカーについて、開発に携わった米山氏本人から楽しい語り口で紹介される機会はなかなかないと思う。ぜひご覧になってみてほしい。

編集部:北村友里恵