ニュース

ダイハツ、週末キャンプやワーケーションで大活躍の「ハイゼットジャンボキャンパーVer.」

東京オートサロン2021に向けて制作されたワンオフのカスタマイズカーを徹底紹介

ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.

 ダイハツ工業が東京オートサロン2021に向けて制作したカスタマイズカー「ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.」は、“週末のキャンプ”や仕事とバカンスを一緒にこなす“ワーケーション”などでの利用を想定した仕様の1台。

 ベース車両は、乗車スペースが20cmほど延長され、運転席と助手席がリクライニングできるスペースを設けてある「ハイゼット ジャンボ」で、荷台はフローリングに変更され、ロールアップ式の風通し窓を完備したオリジナルテントにより、くつろげるリビングのような空間に仕上がっている。さらにテント側面を横方向に広げて棒で支えることでシェードとしても利用が可能だ。

ロールアップ式の窓
テントは3面とも展開可能
小物でリビング感もアップ

 特徴的なフロントマスクは、〇の中に□が4つ並ぶLEDヘッドライト、LEDウインカーだけでなく、フロントエンブレムとグリルラインまでもLED照明で点灯させることで近未来感と存在感を高めている。

 実際にキャンピングカーとして完成している車両を購入するとなると、それなりに費用がかかるが、実はこの荷台に装備しているテントは、すべて工具を使わず素手で分解できるように制作していて、今乗っている軽自動車をサクッとキャンパー仕様に変更できる使い方を想定しているという。

優しいカラーで2トーンに仕上げている

 ボディカラーは、上半分をエッセの純正色、下半分をタントの純正色で塗り分けた2トーン仕様。前後ともに車高アップしたことで、多少の荒れた道でもスイスイ走れる。ホイールはワークのブラックメタルコート(メッキタイプ)ホイール「LEADSLED」を、ボディカラーに合わせてオフホワイト系に塗装。タイヤはTOYO TIREの「OPEN COUNTRY」を組み合わせている。

フロント
リア

 車内は赤いシートカバーと白いステアリングカバーで清潔感のある明るい空間に仕上げている。また、アウトドアでのシチュエーションを想定した脱着式のオーディオを開発。スピーカーを内蔵し単体でも音楽を楽しめるが、Bluetoothを使った通信も可能。大人数でのキャンプファイヤーなどで重宝しそうだ。さらにUSB端子やType-Cコネクタも搭載しモバイルバッテリーとしても利用できることを想定した多機能オーディオとなっている。

 オートサロンに出展するためのワンオフのカスタマイズカーとはいえ、随所に商品化が望ましいアイテムが盛沢山の1台といえるだろう。

これはモックアップ(模型)だが電源ボタンで照明が点灯するようになっていた
2DINスペースにすっぽりと収まるサイズ設計になっている
両側の取っ手を使い引っ張り出す。取っ手は持ち運びにも便利なグリップ形状
運転席のルーフに装着してあるキャリアーは、純正オプションの「ルーフラック」で、最大積載量25Kg。価格は3万3330円
クルマの左サイドに装着されている鍵付きの工具箱は、純正の作業補助アイテムで1万8678円