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スバル/STI、新型「BRZ GT300」シェイクダウン 井口選手「コーナリングマシンBRZを引き立てる武器」を確認
STIの平岡社長「モータースポーツの電動化対応も準備している」
2021年2月22日 21:08
- 2021年2月22日 開催
スバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル)は2月22日、SUPER GT 2021参戦マシン「SUBARU BRZ GT300」のシェイクダウンに合わせて「NEW SUBARU BRZ GT300 シェイクダウン オンラインイベント」を開催。2021年の新マシンカラーリングが初公開されたほか、スバル/STIの2021シーズンモータースポーツ体制も発表された。
スバルの公式YouTubeチャンネル「SUBARU On-Tube」でライブ配信されたイベントは、ピエール北川氏をMCに、吉田寿博氏の解説によって展開。スバルとSTIは、SUPER GTのGT300クラスに、新型「BRZ」をベースとした「SUBARU BRZ GT300」で参戦。チーム総監督は小澤正弘氏、ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名という体制で挑戦することが発表された。
STI代表取締役社長の平岡氏「モータースポーツの電動化対応も準備している」
同イベントの中で行なわれたモータースポーツ体制発表では、SUPER GTに加えてそのほかのモータースポーツ参戦体制も発表。全日本ラリー選手権のJN1クラスにWRX STIで参戦する新井敏弘選手、新井大輝選手、鎌田卓麻選手、GAZOO Racing 86/BRZ プロフェッショナルシリーズに参戦する久保凜太郎選手、手塚祐弥選手といったドライバーからビデオメッセージが届いた。
その中で、STI代表取締役社長の平岡泰雄氏は「エンジンを使ったレースは次第に縮小していくことが予測される中、電動化の波も押し寄せてきています。欧州の電動化への取り組み、モータースポーツへの取り組みも盛んになりつつあります。モータースポーツが電動化されてもわれわれはSTIらしさを持って参戦し、ファンの皆さまとのコミュニケーションもしっかり連携し楽しんでいただくことは重要だと考えております。残念ながら本日は具体的に発表できるものはございませんが、そうした電動化への対応も準備していることをお伝えしておきます」と、電動化への取り組みを進めていること紹介。
そして、平岡氏は「2021年シーズンもスバルモータースポーツの各カテゴリーで皆さまのご期待に応えられるよう全力で取り組んでまいります。皆さまどうか今シーズンも応援よろしくお願いいたします」と2021年シーズンへの意気込みを述べた。
2021シーズンのレースクイーン「BREEZE」発表
同イベントの中では、スバルチームを応援するレースクイーン「BREEZE」として、あやきいくさん、須藤セリナさん、平野杏梨さん、津田知美さん、4名のメンバーが発表された。2021シーズンは、新メンバーとして新人レースクイーンの須藤さんが加わり、スバルファンと一緒にSUBARU BRZを応援していくことになる。
同イベントでは、テスト走行中の車両からオンボード映像配信や走行解説、チームメンバーへのインタビューが展開され、新しいカラーリングとなったレーシングマシンを運ぶ車両「トランポ」内部も公開された。停車中は2階構造となる1階と2階部分の様子が公開され、空調設備を整えて休憩するドライバーにやさしい環境づくりを心がけていることが紹介された。
また、新型マシンとなったBRZの内部も公開され、ドライバー席では電気系統の見直しを実施して、グローブ越しに操作するスイッチのクリック感にまでこだわり、ドライバーに操作ミスをさせないエンジニアの心遣いなどが紹介された。
シェイクダウンで井口選手がコーナリングマシンBRZを引き立てる武器を確認
新型BRZ GT300のシェイクダウン走行を終えた15時30分からは、SUPER GT 2021 総監督の小澤正弘氏、ドライバーの井口卓人選手と山内英輝選手、テクニカルコーディネーターの澤田稔氏、PSMの渋谷真氏、チーフメカニックの宍戸克幸氏といったチームメンバーが参加するトークショーが展開された。
新型BRZ GT300をシェイクダウンした印象について、ドライバーの井口選手は「正常進化とはいえやはり新車なので、すごいドライバーに対してインフォメーションもものすごくありますし、今日の中でも色んなセッティングを試しながら走ったんですけど、それの反応がバンバンくるんですよね。いい、わるいとはっきり分かってきた部分があったんで、今日の走行はめちゃくちゃ充実した走行になったと思います」とコメント。
一方、山内選手は「チームが去年から何が変わったという部分を一番理解してて、シェイクダウンなんですけどでも、いいクルマの感触にたどり着くのがすごい早いんですよね」と、マシンセッティングにおけるマシンとメカニックの関係性についてコメントした。
また、井口選手は「小澤さんが去年の正常進化って言ってましたけど、本当にクルマとしてできあがってると思います。今日トライした結果で、劇的によかった部分があったんですよ。これが、BRZのコーナリングマシンをより引き立てる武器になりそうな気がするんです」と、具体的なことはコメントしなかったがマシンの仕上がりに手応えを感じている様子。
山内選手も「いつも井口選手はオーバーに言うんですが(笑)。(ドライバー)交代する時に“絶対なんかまた盛っちゃって”なんて思いながら乗ったんですけど、よかったです(笑)」と、マシンの仕上がり具合に満足している様子だった。