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フェラーリ、2023年からWECトップカテゴリーのハイパーカークラスに参戦

フェラーリ ジョン・エルカーン会長「世界の大モータースポーツイベントで主役になることを決意している」

2021年2月24日(現地時間)発表

 フェラーリは2月24日(現地時間)、2023年からWEC(FIA世界耐久選手権)のトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦することを明らかにした。フェラーリはプジョー、グリッケンハウス、アウディ、ポルシェ、トヨタ自動車に続き、ハイパーカーへの参戦を発表した5つ目のマニュファクチャラーとなる。フェラーリのハイパーカーの詳細については後日発表される予定。

 フェラーリはル・マン24時間レースで9回の優勝を飾るなど耐久レースにおいても長い歴史を持っており、最後の優勝はフォードと激しい戦いを繰り広げた1965年のもの。最近ではAFコルセからの参戦で2019年のル・マン24時間レース(GTE Proクラス)で優勝しており、FIA WECのGTE Proクラスで4度の優勝を収めている。

 今回の発表について、フェラーリ会長のジョン・エルカーン氏は「世界中のサーキットでの70年以上のレースの中で、最先端の技術を用いてわれわれのクルマを優勝に導きました。このイノベーションはサーキットから始まり、マラネロで作られたすべてのクルマを最高のものにしています。ル・マン ハイパーカーのプログラムで、フェラーリは世界の大モータースポーツイベントでの主役になることを決意しています」とコメント。

 また、FIA(国際自動車連盟)会長であるジャン・トッド氏は「フェラーリの2023年からのハイパーカーでのFIA世界耐久選手権への参戦の発表は、FIAとACO、モータースポーツすべてにとって素晴らしいニュースです。FIA WECとル・マン24時間でのハイパーカーというコンセプトを私は信じています。伝説のフェラーリのこの野心あるプロジェクトを見るのが楽しみです」と述べている。

 そのほかACO(フランス西部自動車クラブ)のピエール・フィヨン会長は、「今日は耐久レースにとっての大事な日です。フェラーリがル・マン24時間とWECのトップクラスに戻ってきます。ハイパーカーでの激しい戦いがすでに予想されます。フェラーリとともに、すでに参戦を発表した多くのマニュファクチャラーは、ル・マン24時間の100周年記念である2023年の勝利者として名前を刻むのを楽しみにしているでしょう。この発表は、魅力ある規約を持つ耐久レースにとって素晴らしい発表で、輝かしい未来を感じさせます」とコメントを寄せた。