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トヨタ、WEC 2020-2021年シーズンから始まる新トップカテゴリー「ハイパーカー」に参戦

市販予定の「GRスーパースポーツ」(仮称)ベースのマシンをレース投入

2019年6月14日 発表

参戦マシンのイメージカット

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は6月14日、WEC(FIA世界耐久選手権)で2020年秋から導入される新レギュレーションが確定したことを受け、WEC 2020-2021年シーズンに参戦すると発表した。

 同日の午前中(現地時間)、ACO(フランス西部自動車クラブ)がTOYOTA GAZOO Racingを含むマニュファクチャラーなど諸関係者と共に協議を重ね、最終確定した新技術レギュレーションを発表。この内容を受け、TOYOTA GAZOO Racingは市販化に向けて開発中の「GRスーパースポーツ」(仮称)をベースとするハイブリッド・プロトタイプ車両を使って“新世代の耐久レース”に参戦するという。

 なお、GRスーパースポーツ(仮称)の市販車、およびレース車両はトヨタ自動車本社、トヨタ自動車 東富士研究所、ケルンに本拠を置くTMG(Toyota Motorsport GmbH)で開発中とのこと。

 発表内でTOYOTA GAZOO Racingは、「大変チャレンジングな新世代のWEC及びル・マン24時間レースのトップカテゴリーにおいて、他のスポーツカーメーカーと共に戦うことを心待ちにしています」とコメントしている。新レース車両は2020-2021年シーズン開幕前の“適切なタイミング”で走行テストを開始する予定。参戦車両の名称、ベース車両となるGRスーパースポーツ(仮称)の詳細については現時点では非公開。

 また、この発表内ではTOYOTA GAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏が声明を発表しているので、以下に全文を紹介する。


TOYOTA GAZOO Racing Companyプレジデント 友山茂樹氏

 TOYOTA GAZOO Racingは、2020年秋から始まるシーズンでも、新しいレギュレーションの下、挑戦をし続けることを表明します。FIA/ACO(フランス西部自動車クラブ)によるレギュレーション策定のための惜しみない努力に感謝いたします。この新レギュレーションにより、数々のマニュファクチャラーがWEC、及びル・マンに参戦し、耐久レースのさらなる繁栄を願っています。TOYOTA GAZOO Racingとしては、新たな時代の耐久レースでの激しい競争を通じて、レースチームとしてだけではなく、スポーツカーメーカーとしても、確固たる地位を築きたいと思っています。ファンの皆さま、われわれのライバルたちも新時代のWEC、及びル・マンを大変楽しみにしていると、確信しています。

TOYOTA GAZOO Racing Companyプレジデント 友山茂樹氏のコメント(16秒)