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【ル・マン24時間 2019】予選終了。小林可夢偉選手がドライブする7号車 Toyota TS050 HYBRIDがポールポジション獲得

中嶋一貴選手の8号車が2位

2019年6月13日(現地時間)開催

ポールポジションを獲得した7号車 Toyota TS050 HYBRID

 WEC(FIA 世界耐久選手権)スーパーシーズンの最終戦で、6月15日~6月16日(現地時間)に決勝レースを迎える伝統の87回ル・マン24時間レースが、フランス共和国ル・マン市にあるサルテサーキットで行なわれている。6月13日には予選の2回目、3回目が行なわれ、6月15日にスタートする決勝レースに向けたグリッドが決定した。

 ポールポジションを獲得したのは、2018年からの2連覇を狙うToyota Gazoo Racing陣営の1台となる7号車 Toyota TS050 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)で、予選2位となる8号車 Toyota TS050 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)に0.411秒差をつけてポールポジションを獲得した。小林可夢偉選手のポールポジションは、コースレコードを確立した2017年以来3度目となる。

2018年よりもプライベーターとの差は縮まったが、トヨタが1-2グリッド獲得

7号車 Toyota TS050 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)

 ここ数年、ポールタイムが3回用意されている予選のうち、もっとも遅く午前0時まで行なわれる予選3回目(Q3)でタイムを出すことが恒例になっていたが、今回は6月13日の夕方から行なわれた予選2回目(Q2)でToyota Gazoo Racingの2台は最速タイムをマークした。

 予選でポールを獲得したのは7号車 Toyota TS050 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)、タイムをマークしたのは小林可夢偉選手。小林選手は2017年にも当時のコースレコード(そしてそれは今も破られていない)をマークしてポールポジションを獲得しており、今回で2回目のポール獲得となる。7号車のクルーとしては、2位になった8号車 Toyota TS050 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)が2018年のル・マン24時間レースを優勝しただけでなく、WECのポイント争いでも先をいっている状況で、今回のレースは是が非でも勝ちたい状況だ。

 その2位となった8号車は2018年の優勝クルーで、2005年と2006年のF1ダブルチャンピオンのフェルナンド・アロンソ選手が今回のレースを最後にトヨタを去ることを明らかにしており、そのお別れのレースでこちらも優勝したい状況だ。

8号車 Toyota TS050 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)

 トップカテゴリーのLM P1の3位はSMPレーシングの17号車 BR Engineering BR1 - AER(ステファン・サラザン/イーガー・オルドゼフ/セルゲイ・シロトキン組)で、トップのトヨタ 7号車からは0.662秒差となっており、2018年のようにトヨタとそれ以外のプライベーターLM P1とで秒単位の大きな差がつくという状況になっておらず、2018年よりはレースになりそうなタイム差となっている。

決勝レースは土曜日の日本時間22時にスタートし、日曜日の22時にゴール

 このほか、LM P2のトップはGraffの39号車 Oreca 07- Gibson(トリスタン・ゴメンディ/ビンセント・カピラール/ジョナサン・ヒルツキ組)が獲得し、激戦が続くLM GTE ProはAston Martin Racingの95号車 Aston Martin Vantage AMR(ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン/ダレン・ターナー組)がポールポジションを獲得した。

39号車 Oreca 07- Gibson
95号車 Aston Martin Vantage AMR

 LM GTE Amのポールポジションを獲得したのはDempsey - Proton Racing の88号車 Porsche 911RSR(星野敏/ジョルジオ・ローダ/マッテオ・カイローリ組)となっており、日本のジェントルマンドライバーである星野敏がポールポジションを獲得した。

88号車 Porsche 911RSR

 決勝レースは、フランス時間の6月15日15時(日本時間:6月15日22時)にスタートする予定になっており、ゴールはその24時間後のフランス時間6月16日15時(日本時間:6月15日22時)となる。中継はWECの公式アプリでストリーミング中継を追加料金で購入するか、衛星放送のJ-SPORTSやJ-SPORTSオンデマンドにおいて24時間中継される予定だ。詳しくはJSPORTSのWebサイトなどをご参照いただきたい。