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中野英幸の「ル・マン24時間レース 2019」フォトギャラリー

サーキットを走るマシンなどの写真をフルHD解像度で

2019年6月15日~16日(現地時間)決勝

 6月15日~16日(現地時間)に決勝が行なわれた2019年のル・マン24時間レースは、滞りなくトヨタの2連覇で幕を閉じた。

 最後の1時間でトップが入れ替わったもののトヨタの勝利は予想通りと言っていいだろう。ライバルがいない中での勝利とはいえ、アウディ連覇の時代も同じような状況だったことを考えれば、このまま連覇を続けてもらいたいものだ。

 小林可夢偉選手にとっては悪夢のような今年のル・マンだったに違いない。優勝した中嶋一貴選手は日本人として初めての世界チャンピオンとなったが、彼もまた2016年の悪夢を小林選手に重ね合わせていたのではないだろうか。

 9月から新しいシーズンが始まるWEC(FIA世界耐久選手権)ではあるが、今シーズンとあまり変化のないエントリーになることはほぼ間違いのないところではある。

 ライバル不在のトヨタにとっては来シーズンもチャンピオンを取り、連続のダブルタイトルを取って2020年シーズンのハイパーカーによるシリーズへ弾みをつけたいところだろう。

 しかし、2020年のハイパーカーの規定が発表されたものの、このままの規定で果たしてエントリーが集まるかといえば、はなはだ疑問ではある。アストンマーティンが参加表明をし、トヨタとのガチンコ勝負になるかもしれないものの、ACO(フランス西部自動車クラブ)の規定に沿っていくならば、そのラップタイムは3分30秒とするとある。今回のレースラップがおよそ3分20秒台であることを考えれば、大きく性能を抑えた形になることは間違いない。

 現在のLMP2クラスの予選ラップよりも遅く設定されたこのタイムではトップカテゴリーとして成立しなくなるのは当然のことで、これによりLMP2のタイムを落とすのであれば、現在の参加者が離れていく可能性は大きいと言わざるを得ない。この先丸1年をかけてどのようにレギュレーションを変えていくのか、またこのクラスに参加してくるメーカーがあるのか注目したい。

 相変わらず大接戦を繰り広げるGTEクラスではあるが、BMWとフォードの撤退が決定し、来シーズンからこの姿が見られなくなるのは残念なことではある。しかし、フォードに関してはもしかするとパイパーカーでのル・マン復活があるかもしれない。逆に、アストンマーティンがハイパーカーにエントリーした場合、GTEのチームを維持するかは、今のところ不明である。

 2020年に向けていろいろな憶測が飛んではいるものの、忘れてはいけないのは現在の規定でもうワンシーズン戦うということである。

 さて、2019年のル・マン24時間レースの詳細はすでに紹介しているが、この先はレース中に走行したマシンなどの写真を掲載する。

 画像をクリックすると、フルHD解像度(1920×1080ピクセル)などで開くので、その迫力の写真を楽しんでほしい。また、拡大写真については、Tv(シャッター速度)、Av(絞り数値)などのEXIF情報を一部残してある。撮影時の参考にしていただければ幸いだ。

Photo:中野英幸