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WEC 2019-2020年シーズン開幕戦レポート。トヨタが1-2フィニッシュ
LMP2クラスの3チームにグッドイヤーがタイヤ供給
2019年9月7日 13:34
- 2019年8月30日~9月1日(現地時間)開催
英国 シルバーストーンサーキット(5.901km)で8月30日~9月1日(現地時間)、WEC(FIA 世界耐久選手権)2019-2020年シーズンの開幕戦「シルバーストーン4時間レース」が31台の参加で行なわれ、LMP1クラスのマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組のトヨタ TS050 HYBRID 7号車(TOYOTA GAZOO Racing)がポール トゥ ウィンを飾った。
セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組のトヨタ TS050 HYBRID 8号車が2位に入ってトヨタが1-2フィニッシュ。トヨタは今期からハイブリッド車に対するマシンレギュレーションの変更でハンデを負っているが、開幕戦からチームポイントを大きく獲得。上々のスタートで10月に行なわれる第2戦「富士6時間レース」に向けて弾みをつけた。3位はロイック・デュバル/ナタナエル・バートン/ピポ・デラーニ組のレベリオン R13 3号車(Rebellion Racing)。
このほか、本レースからタイヤメーカーのグッドイヤーがタイヤ供給を開始。Jackie Chan DC Racing、JOTA、High Class RacingといったLMP2クラスの3チームに供給が行なわれ、それぞれ総合8位、9位、12位と結果を残した。
レースに先立ち、8月31日にスパ・フランコルシャンで開催されたFIA-F2レースで事故のため亡くなったアントワーヌ・ユベールを偲んでスタート前に黙祷が捧げられ、また、レース後の表彰台でもシャンパンファイトは行なわれなかった。
ポールポジションはトヨタ TS050 HYBRID 7号車。曇り晴れの天候の下で31台がスタート。トップスタートのトヨタ TS050 HYBRID 7号車、2番グリッドからスタートしたトヨタ TS050 HYBRID 8号車の2台がレースをリード。トヨタの2台は順位を入れ替えながら周回を重ねる。
スタートから約1時間30分ほどが経過したところで突然大粒の雨が降り始め、路面はウェットに急変。雨は約30分間降り続いてドライに変わっていったが、数周に渡りセーフティーカーが導入された。その後、スタートから約2時間30分を過ぎたころには路面はドライコンディションに戻っていた。4時間のレースはトヨタの7号車が8号車を抑えて優勝。3位に入ったレベリオン 3号車は1周遅れ、4位以下には5周以上の差をつけてトヨタが1-2フィニッシュを飾った。
LMP2クラスの優勝は42号車のニコラ・ラピエール/アントニン・ボルガ/アレキサンダー・コイグニー組のオレカ 07-Gibson 42号車(Cool Racing、総合5位)。LMP2クラスにHigh Class Racing(オレカ 07-Gibson 33号車)から出場の山下健太は総合12位、クラス7位だった。ポール・ディレスタ/フェリペ・アルバカーキ/フィリップ・ハンソン組のオレカ 07-Gibson 22号車(United Autosports)は、レース3周目にスローダウンしてホームストレートでストップ。リタイアに終わった。
LMGTE Proクラスの優勝は、リチャード・リーツ/ジャンマリア・ブルーニ組のポルシェ 911 RSR-19 91号車(Porsche GT Team、総合13位)、LMGTE-Amクラスの優勝は、フェランソワ・ぺラード/エマニュエル・コラード/ニクラス・ニールセン組のフェラーリ 488 GTE EVO 83号車(AF CORSE、総合18位)。自身が立ち上げたMR Racingからフェラーリ 488 GTE EVO 70号車で参戦している石川資章/ケイ・コッツォリーノ/オリビエ・ベレッタ組は総合20位、クラス3位で表彰台を獲得した。トップ 7号車の走行周回数は129周。完走は29台。