【ル・マン24時間 2019】日本時間22時スタート。1時間経過、トヨタの2台は1-2フォーメーションでレースを支配

決勝スタート前、フランス空軍のアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」がコース上をフライバイ

　世界三大レースの1つ第87回ル・マン24時間レースが、フランス共和国ル・マン市にあるサルト・サーキットにおいて、現地時間6月15日15時（日本時間22時）にスタートした。2019年の天気は曇りでスタート。1時間時点で気温約19℃、路面温度22℃とここ数年では最も涼しい環境でスタートし、大きな混乱もなく1時間が経過している。

　レースから45分ほどが経過したころ、LMGTE Amクラスのポールポジションからスタートした、星野敏選手がドライブする88号車 Porsche 911RSR（星野敏/ジョルジオ・ローダ/マッテオ・カイローリ組、MI）がスピンしてコースの中央に止まってしまってフルコースイエロー（FCY）が出された以外は大きな混乱もなく1時間が終了した。

　レースはポールポジションからスタートした7号車 Toyota TS050 HYBRID（マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI）がトップをキープしている。

　2位は8号車 Toyota TS050 HYBRID（セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組、MI）で、Toyota Gazoo Racingが1-2フォーメーションを維持しており、2連覇へ向けて順調な滑り出しとなっている。

ポールポジションの7号車を取り巻く風景

グリッドウォーク

優勝トロフィーの返還が実施された。セリカに乗って登場

Toyota Gazoo Racingの2台が順調にレースをリード、7号車はファステストラップレコードを更新

14時50分過ぎにセーフティカー先導による隊列がスタート

トヨタの2台に続いていく

　現地時間14時50分過ぎにセーフティカー先導による隊列がメインストレートからスタートしていった。セーフティカー先導によりゆっくりと約13kmのコースを1周して、15時過ぎにトップの7号車 Toyota TS050 HYBRID（マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI）率いられた隊列に対してグリーンフラッグが振られ、24時間レースの幕が切って落とされた。

　1コーナーでトップに立ったのは7号車 Toyota TS050 HYBRIDで、僚車になる8号車 Toyota TS050 HYBRID（セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組、MI）とのバトルで順位を守ってポールから1位のままスタートしていった。3位に上がったのは予選4位からスタートしたRebellion Racingの3号車 Rebellion R13 - Gibson（トマス・ローラン/ナタナエル・バートン/グスタヴォ・メネゼス組、MI）で、トヨタの2台が逃げて行き、そこにレベリオンとSMPのプライベーターLMP1の有力チームが続くという形でレースが展開している。

オープニングラップのレース展開

　そうした中で、マイク・コンウェイ選手がドライブする7号車 Toyota TS050 HYBRIDが3分17秒297という新しいファステストラップレコードを記録するなどで逃げ始める。2位はセバスチャン・ブエミ選手がドライブする8号車 Toyota TS050 HYBRIDで、2台の差は10～15秒程度となっている。

　3位以下はSMPとRebellionの2つのチームが順位を争いながら4台の熱いレースを繰り広げて居たが、1号車 Rebellion R13 - Gibson LMP1（ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組、MI）はスタートから45分を経過したあたりでスローダウン。その後ピットに戻って給油を済ますと再び走り出すことができたので、どうやら一度目のピット作業の特にうまく給油できてなかったようだ。

トップを快走するトヨタ 7号車

LMGTE Amポールの88号車がスピンしてFCY導入、LMP2は36号車、LMGTE Proは63号車がトップ

　レースはその後、LMGTE Amクラスの88号車 Porsche 911RSR（星野敏/ジョルジオ・ローダ/マッテオ・カイローリ組、MI）がスピンしてコースのど真ん中に止まってしまったので、フルコースイエロ（FCY、セーフティカーはでないが、セーフティカーが入っているのと同じように全車が一定の速度までスローダウンすること）が出された。しかしすぐに88号車も走り始めることができ、すぐにFCYは解除された。

　1時間を経過した段階での各クラスのトップはLMP1が7号車 Toyota TS050 HYBRID、LMP2が36号車 Alpine A470 - Gibson（ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラオ/ピエール・ティリエ組、MI）、LMGTE Proが63号車 Chevrolet Corvette C7.R（ヤン・マグネッセン/アントニオ・ガルシア/マイク・ロッケンフェラー組、MI）、LMGTE Amが54号車 Ferrari 488 GTE（トーマス・フロール/フランチェスコ・カステラッチ/ジャンカルロ・フィジケラ、MI）となっている。

LMGTE Amクラスの88号車 Porsche 911RSR

各クラスで、戦いが続いている

※タイヤは、M＝ミシュラン、D＝ダンロップ。また、本文中の8号車 Toyota TS050 HYBRID（セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組、MI）のMIはタイヤがミシュランであることを、DLはダンロップであることを示しています。