トヨタ、ハイエースを対象に「飛沫感染対策セパレータ」を商品化

　トヨタ自動車は3月1日、「ハイエース」を対象にした「飛沫感染対策セパレータ」を、販売店装着の純正用品として発売した。価格は2万7500円。

　飛沫感染対策セパレータは、フロントシートとリアシートの間に装着して、病院や福祉施設、観光での送迎など乗客や運転手の飛沫感染リスクを低減し、安心して乗車してもらうことを狙いとしたもの。完全に飛沫を遮断するものではないので、換気のため外気設定や窓を開けるなどの対応が必要という。

飛沫感染対策セパレータ（上部フック固定イメージ）

飛沫感染対策セパレータ（下部ボタン固定イメージ）

飛沫感染対策セパレータ（ファスナー開閉時）

飛沫感染対策セパレータ（ファスナー全開時）

　製品は洗浄などを考え脱着可能とし、車内の状況を把握しやすいように透明なビニール素材を全面に採用。また、前後席のどちらからでもファスナーにてセパレータを開閉可能とするなど、誰もが使いやすく求めやすい純正用品として開発された。

　設定対象は、ハイエースのワゴン「グランドキャビン」「GL」「DX」、ハイエースのコミューター「GL」「DX」、ハイエースのウェルキャブ（メーカー完成特装車）車いす仕様車、ウェルジョイン、ハイエースのTECS（メーカー特装車）幼児バス、ビジネス送迎車“ファインテックツアラー”で、2013年マイナーチェンジ以降の車両対象に装着可能。

飛沫感染対策セパレータ（グランドキャビン ハイルーフ仕様 装着イメージ）

飛沫感染対策セパレータ（車いす仕様車Bタイプ 装着イメージ）

　同社では、今回販売する「飛沫感染対策セパレータ」について、飛沫循環抑制車両提供の活動を知った多くのユーザーより、トヨタ車両販売店を通じて“送迎で使用するハイエースにも装着可能なセパレータがすぐほしい”との声があり、商品化の検討を進めてきた。いち早く商品化してユーザーに届けするため「ルームセパレータカーテン」をベースとした試作品を医療や福祉の現場に持ち込み、使い勝手など現場のニーズを聞き徹底して「カイゼン」を重ねてきたという。