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トヨタ、海外向け新型「ハイエース」をフィリピンで世界初披露。日本市場は従来モデルを継続

「バン」「コミューター」「ツーリズム」を設定

2019年2月18日 発表

海外向け新型「ハイエース」

 トヨタ自動車は2月18日、海外向け新シリーズとして開発した新型「ハイエース」をフィリピンで世界初披露した。同社はフィリピンでの発売以降、2020年にかけて新興国を中心とした国や地域に順次投入する。なお、日本においては市場環境が異なるとして従来モデルのハイエースを継続していく。

 海外向け新型ハイエースでは「バン」「コミューター」「ツーリズム」を設定。用途に応じて複数の座席や荷室のレイアウトを用意した。「バン」は世界各国のパレットが搭載可能な荷室を確保。乗合バス用途の「コミューター」はクラス最大の乗車人数17名を設定。新たに設定した「ツーリズム」では快適装備と専用インテリアを採用するなど、「働くクルマ」として物流のみならず、送迎、観光、乗合バスなど乗客の輸送を重視した。

バンタイプ
バンタイプの荷室スペース

 ボディタイプは「ショート・標準ルーフ」「ロング・ハイルーフ」の2つのタイプを設定。エンジンは2.8リッター ディーゼルエンジンの「1GD」、3.5リッター ガソリンエンジン「7GR」を設定する。

 ボディサイズは、ショート・標準ルーフが5265×1950×1990mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3210mm。現行モデルと比較して全長で570mm、全幅で255mm、全高で10mm、ホイールベースは640mm、それぞれ拡大された。

 ロング・ハイルーフについては、5915×1950×2280mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは3860mm。現行モデルとの比較で全長が535mm、全幅が70mm拡大され、全高は5mm低く設定された。ホイールベースは750mm拡大された。

海外向け新型「ハイエース」
クラス最大の乗車人数17名を設定する
シートレイアウト
インパネ
送迎、観光、乗合バスなど乗客の輸送を重視したモデルを設定

 海外向け新型ハイエースでは、新型専用プラットフォームの採用とセミボンネット化により、基本性能や快適性を大幅に向上、安全性では、Euro NCAP5★に相当するクラス最高レベルの安全性能を実現させたとしている。

 フィリピンでの世界初披露に際して、開発責任者を務めるチーフエンジニア(CE)の石川拓生氏は「ハイエースは、『Hiace Pride』をキーワードに掲げ、『持つ、使う、乗ることで安心感・満足感と誇りを感じられるクルマ』をコンセプトに開発しました。ハイエースは、オーナー、ドライバー、そしてお乗りいただく全ての皆さまにとって、かけがえのないパートナーを目指しています」とコメントしている。