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ダイハツ、新型コンパクトSUV「アティバ」をマレーシアで発売 DNGAプラットフォームの海外展開第1弾

2021年3月3日 発売

約162万円~約189万円

新型コンパクトSUV「アティバ」

現地ニーズに最適なクルマづくりを実現

 ダイハツ工業は3月3日、DNGA海外展開の第1弾として、ダイハツのマレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥア(セランゴール州)からコンパクトSUVの国民車、新型「アティバ(Ativa)」を発売した。価格は現地通貨で6万1500リンギ~7万2000リンギ(日本円で約162万円~約189万円/1リンギ=26.3円換算)。

 新型アティバは、2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、プロドゥアとダイハツの協力によりマレーシア市場に最適な形に作り上げた新商品で、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」プラットフォームによる海外展開第1弾商品となる。

駆動方式は2WD(FF)で、1.0リッターターボの「1KR-VET」エンジンに、CVT(D-CVT)が組み合わされる。乗員定員は5名。ボディサイズは4065×1710×1635mm(全長×全幅×全高)

 ダイハツはこのDNGAにより、軽自動車を基点に小型車まで、設計思想を共通化した「一括企画開発」を実現していて、日本およびアセアンを中心とした新興国において、グローバル商品としてベースを共通化しながら、現地ニーズに最適な商品にして市場投入できるクルマづくりを進めてきた。

 ダイハツは今後もDNGA商品の海外展開を予定していて、競争力の高いDNGA商品を投入することで、より多くのユーザーニーズに応えていくとしている。

15年連続マレーシアでの販売シェアトップを獲得しているプロドゥア

 1993年にダイハツとの協業により創業したプロドゥアは、小型車を中心としたマレーシア第2の国民車メーカーであり、2006年~2020年まで15年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得。

 また、これまでもプロドゥアは、商品開発から生産、調達、販売にわたる構造改革を実施し、「アジア」「ベザ」「マイヴィ」「アルス」といった、現地最適かつ競争力の高い小型車を市場へ投入している。

 近年世界的に人気の高まっているSUVタイプの新商品である「アティバ」を皮切りに、今後も「良品廉価」「最小単位を極める」「先進技術をみんなのものに」の3つの価値を提供するDNGA商品を順次ラインアップに加えることで、より幅広いユーザーニーズに応えるという。

 ダイハツは今後もDNGA商品をアセアンを中心とした新興国へ展開することで、各地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献し、ユーザーの生活に寄り添った企業を目指すとしている。

新型アティバの主な特徴

 SUVらしい力強くアクティブなデザインを採用し、小まわりの利くAセグメントのコンパクトサイズと広い室内空間を両立。また、マレーシア専用に設定した衝突回避支援システム「スマートアシスト」を搭載し、DNGA新プラットフォームや新ユニット(ターボエンジン+D-CVT)による快適な走りや乗り心地などの高い基本性能を実現した。また、国民車にふさわしい価格帯に設定したことで経済性も高めている。

 なお、車名の由来は「Advance」「Technology」「Intelligent」「Versatile&Adventure」の頭文字を取った言葉で、新型車の持つ魅力とアクティブなライフスタイルを表現している。生産工場はPGMSB(プロドゥア・グローバル・マニュファクチャリング)。

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