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UDトラックス、9カ国10名のドライバーに「究極のドライバー」の称号授与 「UDエクストラマイルチャレンジ2020」授賞式開催

コロナ禍にあっても物流を支える世界中のドライバーに感謝を伝える

2021年3月16日 開催

セレモニーでは予選を勝ち抜いた9カ国10名がオンライン上に集結、祝勝の印として日本への航空チケット引換証やUDマスクなどが贈呈され貢献が称えられた

 UDトラックスは3月16日、トラックの運行技術を競い合う国際大会「UDエクストラマイルチャレンジ2020」の表彰式を開催。Zoomで行なわれた表彰式では、予選を勝ち抜いた9カ国10名のドライバーに「Ultimate Driver-究極のドライバー」の称号を授与して、コロナ禍でも物流を支えるドライバーに敬意を表した。

 同社が2015年から開催しているUDエクストラマイルチャレンジは、世界各国の予選で勝ち抜いたドライバーが埼玉・上尾本社にあるUDエクスペリエンスセンターで開催する最終戦に集まり、「始業点検」「燃費効率・安全運転」「操作・駐車技術」という種目で、運行技能を競い合う大会。各種目は収益性、燃費効率、稼働率、メンテナンスコスト、そして安全性を基準として採点され、最高得点を獲得したドライバーが、物流における高い効率性を発揮するドライバーとして、「Ultimate Driver(究極のドライバー)」としての称号が授与される。

2015年から開催しているUDエクストラマイルチャレンジ
UDマスクなどが詰まったUDグッズが究極のドライバーに贈呈された

 2020年大会は、オーストラリア、シンガポール、南アフリカ、インドネシア、マレーシア、タイなどで行なわれた予選に、総勢500名以上のドライバーが参加。コロナウイルス感染拡大の影響により上尾での決勝戦はキャンセルとなったが、その代わり、コロナウイルス感染拡大のなかでも業務を続け、必要な物資の運搬に尽力しているドライバーに敬意を払い、各マーケットの予選を勝ち抜いたドライバー全員を「Ultimate Driver-究極のドライバー」と認定することにした。

UDトラックス 代表取締役社長の酒巻孝光氏

 表彰式に登壇した同社代表取締役社長の酒巻孝光氏は「食料や医薬品などの運送を通じてトラックドライバーは人々の暮らしを支えています。コロナ禍においてその役割の重要性は更に増し、困難な時期に皆さんは社会を支え世界を動かしています。物理的なイベント開催が難しい時期ですが、皆さんの活躍に敬意と感謝の意を表したいと考え、オンラインでの開催を決意しました」と挨拶。

 受賞者を代表してEfren Zamora(エフレン・ザモーラ、マレーシア)氏は、「コロナ禍では都市を横断する度に書類を申請する必要があるため、運行に大きな影響を及ぼしています。私たちは安全を最優先して業務を遂行していますが、運行技術の向上は安全で効率的な運転に役立ちます。コロナ禍でもこのような国際大会を継続いただき感謝しています」と受賞の喜びを述べた。

UDトラックス ブランド&コミュニケーション役員・クリーゲルシュタイナー氏

 UDエクストラマイルチャレンジを開催する狙いについて、UDトラックス ブランド&コミュニケーション役員・クリーゲルシュタイナー氏からは、新型コロナウイルス感染症による巣ごもり需要もあり、Eコマースと小口配送需要が世界的に増大する一方で、荷主からのコストダウンの要求は根強く、また、安全・環境への対応など社会的要求が高まるなか、物流業界では、エコドライブなどの運転技能の向上による事業効率や生産性の改善が大きな経営課題となっていることを説明。

UDエクストラマイルチャレンジを開催する狙いが説明された

 特にエコドライブの推進は、燃費の向上による経費削減効果だけでなく、地球環境への貢献、そして交通事故削減効果を持つと考え、世界中の様々な物流会社を対象とした「UDエクストラマイルチャレンジ」を通じて、エコドライブ・安全運転・運行技術などを啓蒙し、高いスキルを表彰することで、トラックドライバーの意欲向上に貢献したいとの考えが示された。

 酒巻氏は「私たち企業にとって、ドライバーさんの意欲向上モチベーションは非常に重要です。というのは市場に対する会社としての貢献というのは、ドライバーさんを通じて行なっているということです。もちろんわれわれはトラックを提供するのですが、マーケットへのサービス提供というのは、ドライバーさんを通じて行なっているということで、ドライバーさんの役割は私たちの企業にとってとても重要だということです」との考えを述べた。

写真左からUDトラックス広報部の栗橋氏 ブランド&コミュニケーション役員のクリーゲルシュタイナー氏、海外セールス役員のミシェル氏(モニター出演)、UDトラックス社長 酒巻氏