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UDトラックス、チームの連携で優勝を目指す技能コンテスト「現場チャレンジ2018」
世界各地から12チームが参加
2018年11月7日 00:00
- 2018年11月6日 開催
UDトラックスは11月6日、世界各地のサービス部門で働く従業員がチームとして参加する技能コンテスト「UDトラックス現場チャレンジ2018」の最終戦を埼玉県上尾市のUDエクスペリエンスセンターで開催した。
UDトラックス現場チャレンジ2018は、サービスの現場で活躍する従業員が参加する技能コンテストとして、全2回のオンライン学科競技に世界各地から347チームが参加。最終戦にはアジアやアフリカ、中東地域など世界各地から12チームが進出し、日本からは最多となる5チームが参加した。
最終戦の会場となったUDエクスペリエンスセンターには、新型「クオン」といった実車やエンジンも用意され、エンジン、電装、トランスミッション、サスペンション、営業対応といった項目で課題が用意され、参加者は実際の現場で求められる各種目についての技能を競った。
競技ではサービス部門で働くメカニックや部品担当、フロント担当者が1つのチームとして参加。エンジン部品の組み付けに関する課題では、必要となる部品の検索、作業手順書をもとに実際に作業するメカニック、各部の締め付けトルクの確認など、それぞれの役割分担により作業が進められ、チームの連携が求められる。
UDトラックス現場チャレンジは2014年に初開催され、今回で3回目の開催。同大会はサービスの現場で働くスタッフの能力、チーム精神、誇りを高めることを目的にしているという。
同会場で行なわれた記者会見で、UDトラックス 国内販売 アップタイム&リテール バイスプレジデントのマーティン・ジェレサンド氏は、技術コンテスト開催の狙いを話し、トラック業界や物流業界においては整備士不足やドライバー不足など業界を超えて人材不足が深刻となる一方で、小口配送の増加など物流に対するニーズが増えており「物流の効率化(スマートロジスティクス)」が求められていると強調した。
ジェレサンド氏は「そうしたニーズに、われわれは品質の高い製品によってそれを満たしていくが、製品のライフサイクルにおいてお客さまにサービスを提供するのは現場の人たちです。コネクティビティ技術により車両の稼働状態が見えるようになり、診断ツールも進化しています。車両の稼動率を上げ物流の効率化に貢献するには、整備士の能力向上がカギとなります」との考えを述べ、こうした技能コンテストにチームで取り組むことで個人の能力向上に加えて、整備工場での滞留時間を短縮してトラックの稼働率引き上げを目指すという。
そうした背景をもとに、同社ではメカニックとして、専門学校、高等学校、外国人メカニックを対象に採用を拡大していく方針。同会場には、来春からメカニックとして入社予定の内定者に現場を体験してもらおうと「ジュニア現場チャレンジ」と題して技能競技を実施。計測機器など使いながら各種の課題に取り組んでいた。
なお、「UDトラックス現場チャレンジ2018」の結果については後日、同社より発表される予定。