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“アルピナ史上、最もパワフルなモデル”621PS/800Nmの4.4リッターV8搭載の新型SUV「XB7」日本初公開

「世界最高レベルのSUVと言える」とミヒャエル・ヴィット氏

2021年3月25日 開催

新型「BMW ALPINA XB7」発表会で行なわれたフォトセッション。左はニコルグループCEO ニコ・ローレケ氏、右はニコル・オートモビルズ合同会社 ゼネラルマネージャー ミヒャエル・ヴィット氏

 独アルピナの日本総代理店であるニコル・オートモビルズは3月25日、BMW「X7」をベースにした新型SUV「BMW ALPINA XB7」を日本導入。同日に都内で実車を日本初公開する記者発表会を開催した。

“アルピナ史上、最もパワフルなモデル”と称される新しいXB7では、2基の54mm径タービンを持つツインスクロールターボチャージャーとの組み合わせによって最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生するV型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジンを搭載。最新世代のアルピナ・スウィッチ・トロニック付きZF製8速スポーツATを採用して、0-100km/h加速4.2秒、0-200km/h加速14.9秒。ステアリング操作を許容する巡航最高速度は290km/hを実現する。全車右ハンドル仕様で価格は2498万円。

 このほか、車両の詳細については関連記事「アルピナ史上最もパワフルなモデル、新型SUV『BMW ALPINA XB7』デビュー」を参照していただきたい。

BMW ALPINA XB7
ボディカラーは「アメトリンメタリック」
標準装備は前後285/45R21サイズのランフラットタイヤだが、展示車はオプション設定のタイヤ&ホイールを装着。タイヤサイズはフロント285/35ZR23、リア325/30ZR23で、20スポークデザインのアンソラジット仕上げ アルピナ・クラシック鍛造合金ホイールと組み合わせる
最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生するV型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジン。WLTCモード燃費は7.5km/L

XB7は世界最高レベルのSUV

ニコル・オートモビルズ合同会社 ゼネラルマネージャー ミヒャエル・ヴィット氏

 発表会ではニコル・オートモビルズ ゼネラルマネージャー ミヒャエル・ヴィット氏が最初にプレゼンテーションを実施。

 ヴィット氏は日本市場におけるアルピナの展開について、2020年最大のトピックとして「第41回 2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で「BMW ALPINA B3」が「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことを紹介。このB3を皮切りに、アルピナの新型モデルが続々と日本市場に上陸しており、ガソリンモデルでは2月に「BMW ALPINA B5」、ディーゼルモデルでも同じく2月に「BMW ALPINA D3 S」、3月に「BMW ALPINA D5 S」の販売を開始していると説明。「日本でもアルピナのディーゼルモデルは好評で、現在の登録台数のうち半数を占めています」と語った。

 同日発売のXB7については、「すべての旅路をファーストクラスでの冒険へとシフトするクルマ。それがBMW ALPINA XB7です。ラグジュアリーとスポーツを融合させたアルピナのフラグシップモデルであり、世界最高レベルのSUVと言えるでしょう」と解説。また、マーケットにおける競合モデルは「ロールス・ロイス カリナン」「ベントレー ベンテイガ」「アストンマーティン DBX」「アウディ Q8 RS」「メルセデスAMG GLS 63」を想定しているという。

「第41回 2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で「BMW ALPINA B3」が「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
競合モデルは「ロールス・ロイス カリナン」「ベントレー ベンテイガ」「アストンマーティン DBX」「アウディ Q8 RS」「メルセデスAMG GLS 63」を想定
ニコル・オートモビルズ合同会社 営業部長 杉山正光氏

 続いてニコル・オートモビルズ 営業部長 杉山正光氏がXB7の車両概要を解説。XB7はアルピナ史上初のフルサイズSUVであり、全長5165mm、全幅2000mm、全高1830mm、ホイールベース3105mmというボディサイズで、車両重量は2965kg。心臓部となるパワーユニットはV型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジンで、最高出力は621PS、最大トルクは800Nm。0-100km/hはわずか加速4.2秒で、巡航最高速度は290km/hとなる。この巡航最高速度とは、走行しながらステアリングを切ることができる速度だと強調した。

 また、展示車ではオプション設定されている23インチのタイヤ&ホイールを装着していることも紹介し、「このサイズはアルピナにとっても初めての採用になります」と述べた。このほかに外観では、フロントのリップスポイラー、左右オーバル4本出しのテールパイプが特徴になるとした。これらはアルピナの流儀に沿ったもので、ベースモデルとなっているX7のスタイルを破綻させることなく、さりげなくアクセントを効かせるものになるという。

 インテリアでのトピックは、アルピナロゴを刻印したクリスタル製「iDriveコントローラー」を装着し、アルピナモデルの特徴となっている「ラヴァリナ・レザー」を使ったステアリングホイールも標準装備している点を紹介した。

XB7の主要諸元
V型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジンは最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生。最高出力、最大トルク共に特徴的な出力特性を持つことが分かる
3t近い車両重量ながら、0-100km/hはわずか加速4.2秒。ステアリング操作を許容する巡航最高速度は290km/hとなる
SUVながら23インチのタイヤ&ホイールをオプション設定。これを装着することで車両重量が13kg軽量化される
ステンレス製の「ALPINA エキゾースト・システム」
「ALPINA フロント・スポイラー」にも立体的なアルピナロゴを設定
「BMW レーザー・ライト」を標準装備
ボディ側面のピンストライプもアルピナモデルの特徴的なアイテム
ラゲッジスペース容量は750Lで、最大2120Lまで拡大可能
リアハッチは上下2分割で電動開閉
セカンドシートとサードシートは、ラゲッジスペース側面にあるスイッチで電動格納/展開できる
フロアボードの下にも収納スペースを設定
XB7のインパネ
「ラヴァリナ・レザー」仕上げのステアリングホイールを標準装備
フルカラー・デジタルメーター・ディスプレイを採用
12.3インチのタッチパネルディスプレイ
アクセルペダルはオルガン式
トランスミッションはZF製のアルピナ・スウィッチ・トロニック付き8速スポーツAT
iDriveコントローラーはクリスタル製となり、アルピナのロゴマークが入る
センターコンソールのシリアルナンバープレート
フロントシート背面のディスプレイでは、エンタテインメント系の情報に加え、車両設定なども表示可能
サードシートにも開放感を与える3枚構成の「パノラマ・ガラス・サンルーフ」
XB7はサードシートを全車で採用。シート表皮はアイボリーホワイトのメリノレザーとなっている
セカンドシートは写真のセパレートタイプのほか、ベンチタイプの3人掛けも用意
フロントシートにはベンチレーション機能も備える

【お詫びと訂正】記事初出時、登壇者名の表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。