ENEOSとNEC、電動車両の充電事業で協業検討開始

ENEOSが想定しているSSを起点とした次世代エネルギー供給・地域サービス

　ENEOSとNEC（日本電気）は5月20日、EV（電気自動車）やPHV（プラグインハイブリッド）といった電動車両の充電事業において、協業検討を開始することに合意したと発表した。

　両社は、全国展開する約1万3000か所のSS（サービスステーション）ネットワークや電力事業をもつENEOSと、充電管理や設置工事・トラブル対応など、電動車両充電器運用にかかわるシステム全般のノウハウをもつNECの強みを活かして、電動車両充電ネットワークの拡充や新たなサービスの創出といった事業領域で協業の検討を行なうとしている。

　ENEOSでは、グループの2040年長期ビジョンにおいて、サービスステーションをモビリティ関連や生活関連のサービスをトータルで提供できる拠点とする生活プラットフォーム化を掲げており、そのために電動車両の普及を見据えた充電サービスは不可欠と考えて、SSネットワークを活かしたENEOSならではの高い利便性と競争力のある充電サービスの創出を目指している。

　NECは「NEC 2030VISION」において「地球と共生して未来を守る」を掲げており、NECが持つ最先端のAI・IoT技術を駆使し、企業などが保有するエネルギー設備の効率的で最適な運用を図ることなどを通じて脱炭素社会の実現に貢献するとしている。