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SAMURAI SPEED、リーフの改造マシンで「パイクスピーク」に参戦

2021年5月21日 発表

 ゼロイースクエアが運営するレーシングチーム「SAMURAI SPEED」は5月21日、米国で6月21日~27日に開催されるヒルクライム レースイベント「第99回パイクスピークインターナショナル ヒルクライム(略称:PPIHC)」に、日産自動車のEV(電気自動車)「リーフ」を改造したニューマシンで参戦すると発表した。

 SAMURAI SPEEDは、PPIHCの改造無制限クラス「アンリミテッドクラス」へ初挑戦する。すでに2021年のPPIHCには、6つのレースカテゴリーに全64台がエントリーしており、チームが参戦する「アンリミテッドクラス」には全10台が出走予定。

 参戦マシンは、現行の日産「リーフe+」をベースにしたニューマシンを開発。前輪駆動のベースモデルを4WD(四輪駆動)に改造して、パートナー企業が得意とするさまざまな最新技術によるボディ架装を施すほか、温度管理が難しい駆動用バッテリーの制御システムや独自の四輪制御システムを開発するなど、あらゆるチューニングを行なったとしている。なお、ニューマシンの仕様や内外装などについては、後日あらためて正式発表予定。

 ドライバーには、全日本ラリー選手権大会などで数々の実績を上げている奴田原文雄選手が参加。奴田原選手は「SAMURAI SPEEDは2021年、『電気自動車の魅力の発信』と『パートナー企業との最新技術の共同開発』というチームスローガンの下、これまでのレース経験と最新技術の全てを注ぎ込んだニューマシンでアンリミテッドクラスに初挑戦します。参戦再開はチームにとって大きな節目での新たなるスタートになり、パートナー企業にとっても新たなる技術挑戦の第一歩になります。コロナ禍収まらぬ環境下での参戦になりますが、自己ベストの更新はもちろん、多くの人々に感動をお届けできるよう、最後までベストを尽くして闘います」との抱負を語っている。