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日産、「e-POWER」専用エンジンで熱効率50%目指す方策「人とくるまのテクノロジー展 2021」で紹介

2021年5月26日~7月30日 オンライン開催

新型「ノート」

 日産自動車は、5月26日~7月30日の期間にオンライン開催される「人とくるまのテクノロジー展 2021 オンライン」へ出展。独自のSTARC(Strong Tumble&Appropriately stretched Robust ignition Channel)燃焼によるリーン燃焼や定点運転などを取り入れることで、e-POWER専用エンジンで熱効率50%を目指す方策を紹介している。

 日産では、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルの実現、交通事故の死者数を実質ゼロにするゼロ・フェイタリティの実現に向けた技術開発を進めている。オンライン展示では、新型EV「アリア」、新型「ノート」に搭載している電動化や運転支援技術を中心に紹介する。

リーン燃焼や定点運転などでe-POWER専用エンジンで熱効率50%を目指す

 日産の出展サイトでは、「新型日産ノートの先進技術」「モーター駆動が実現する車両の革新」「第2世代 e-POWER/e-POWER 4WD」「新EVプラットフォーム」「電動四駆制御(e-4ORCE)」「先進運転支援技術」「プロパイロット」「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」「プロパイロット 2.0」「新型日産ノートの先進コックピット」「日産アリアの先進のコネクティッド技術」といったコンテンツを用意。

 その中の「モーター駆動が実現する車両の革新」では、e-POWER専用エンジンによる熱効率50%の達成方策を紹介。エンジンの運転領域をコントロールできるe-POWERの特徴を生かして、独自のSTARC燃焼によるリーン燃焼、廃熱回収技術により熱効率50%を達成させるという。

 特にエンジンの運転領域のコントロールにおいては、エンジンがタイヤ駆動と切り離されたe-POWERでは、エンジンの運転領域を高効率領域にコントロールすることが可能であることを活用し、バッテリー技術を進化させることにより最良効率点での定点運転を実現。

 なお、STARC燃焼については、エンジンの運転領域に最適化させた吸気ポート、燃焼室、ピストン形状により、シリンダー中央に強力なタンブル流を維持させ、また点火プラグ部に安定した放電チャネルを形成。これにより高EGR下でのリーン燃焼を実現させるとしている。

新型EV「アリア」