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ボッシュ、日本初出展のEV専用CVTなど「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」で紹介

2021年5月26日~7月30日 オンライン開催

 ボッシュは、EV(電気自動車)用CVT「CVT4EV」など日本初出展となる製品や技術を、5月26日~7月30日の期間にオンラインで開催される「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」で紹介している。

 日本初出展となるCVT4EVは、同社が開発を進めているEV向けに専用設計したプッシュベルト方式の無段変速機。CVTの採用により、EVの走行モードをフレキシブルに設定することができ、多様な市場ニーズに適したEVラインアップの設定を可能にするソリューションとなる。

 同システムは、常時、最も電動パワートレーンの効率がよい点で動作するようCVTをコントロールするもので、より安価でコンパクトな電気モーターにおいて、これまでと同等もしくはそれ以上の性能を発揮できることを特徴としている。また、従来の電気モーターであれば、航続距離の延長が可能になり、これにより、EVメーカーは、バッテリー容量と航続距離の最適なバランスを取ることが可能になる。

 CVT4EVは、単一のデザインで中型車、スポーツカーから小型商用車までのさまざまなアプリケーションに対応できるパワートレーインとなり、このソリューションはCVT4EVモジュール、インバーター、電気モーター、車両に合わせて比率を設定したアクスルドライブで構成。最終減速比とソフトウェアの適合によって、ハードウェアのバリエーションは各種セグメントや車両タイプに対しても、コンポーネントの共通化を可能にし、これにより開発・製造コストの低減も可能になるとしている。

 ボッシュでは、1985年よりエンジンの出力をプッシュベルトで被駆動アクスルに伝達する無段自動変速機CVTを開発して市場に提供していて、この技術を活用して電動化ソリューションのひとつとして提案する。

 このほかにも、ボッシュの出展サイトでは、商用車向け燃料電池システム「燃料電池パワーモジュール」、燃料電池コンポーネントとしてエアバルブ2種、4G-LTE通信回線を利用した「LTE65-JP テレメトリシステム」といった日本初出展の技術や製品などを紹介している。