ニュース

ミシュラン、サステナブル素材46%採用の「レーシングタイヤ」を開発 2021年「Movin'On」で発表

2021年6月1日(現地時間) 発表

サステナブル素材を46%採用した「レーシングタイヤ」を開発

 ミシュランは6月1日(現地時間)、同社が主催する2021年のグローバル サステナブル モビリティ サミット「Movin'On」において、燃料電池レーシングカー「Mission H24」に向けて、サステナブル素材を46%採用した「レーシングタイヤ」を開発したと発表した。

 ミシュランでは、サステナブル素材を46%に高めるため、タイヤの天然ゴムの含有量を増やし、使用済みタイヤから回収されたリサイクル カーボン ブラックを使用することでこれを達成。そのほかにバイオ素材やリサイクル素材に、オレンジやレモンの皮、ひまわり油、松の樹脂、アルミ缶からリサイクルされたスチールなどの日用品が含まれるといい、ミシュランでは性能を損なうことなくこれまで以上に持続可能な素材を製品に組み込む能力を示した。

 2021年に、ミシュランは2050年までにすべてのタイヤに100%持続可能な材料を使用するというコミットメントを発表しており、このコミットメントの目標達成に向けて、2030年にグループ全体のタイヤに40%の持続可能な材料を使用するという最初のマイルストーン到達を目指す。

ル・マン24時間耐久レースに水素燃料電池レーシングカーが参加することに向けて、ACOとGreenGTが水素燃料電池レーシングカー「Mission H24」の開発プロジェクトをすすめている

 また、「Movin'On」では、このレーシングタイヤのほか、船舶の燃料効率を最大20%向上させるWISAMO (ウィング セイル モビリティ)プロジェクトという、2つのイノベーションが発表された。

 グループミシュランCEOフロラン・メネゴー氏は「2021年のグローバル サステナブル モビリティ サミットで私たちが発表する2つの革新的なソリューションは、モビリティをさらに持続可能にするという、私たちの決意の具体的で現実的に証明するものです」とコメントしている。