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JAF、タイヤ貸し出しサービスを全国拡大へ 救援要請全体の約2割となるタイヤ関連トラブルへ対応

2021年7月14日 発表

 JAF(日本自動車連盟)は7月14日、タイヤ関連トラブルへ幅広く対応し利用者の利便性向上に向けて、タイヤ貸し出しサービスを全国で拡大していくことを明らかにした。

 JAFがタイヤ関連トラブルへ注意を促すため公開した、ロードサービス救援件数の構成比によると、全体の約2割、約5件に1件がタイヤに関するトラブル救援要請であったという。

 2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)にJAFが行なったロードサービスは、全国で211万7485件で1日平均5801件。内容別では「バッテリー上がり」が最も多く72万9060件(構成比35.32%)、次いでタイヤのパンクやバースト、エア不足などの「タイヤ関連トラブル」は36万2233件(構成比17.55%)となった。

 5年前の2016年はタイヤ関連トラブル件数は35万8265件(構成比15.57%)と増加傾向で、現在は約5件に1件はタイヤに関する救援要請という。

2026年度と2020年度のロードサービスの構成比
バーストしたタイヤ

 こうしたことを背景に、JAFではJAF会員限定のサービスとして、2016年より応急修理が不可能なバーストやタイヤ側面の損傷に対応することを目的に各都道府県(一部地域を除く)においてタイヤの貸し出しサービスを実施して、全国に拡大している。現在、実施していない支部についても順次テスト実施を予定しているという。

 タイヤ貸し出しサービスの利用方法は、ロードサービス現場でタイヤの状況や利用条件を確認するサービス内容が説明され、利用者が希望する場合、貸し出し用タイヤを取り付ける。利用者は、貸し出し用タイヤで最寄りの自動車販売店などまで走行。タイヤ交換などの処置を受けた後、JAFへ貸し出し用タイヤをいずれかの方法で返却する。

 返却方法については、指定の返却先に宅配で返却、JAFロードサービス基地に直接返却、自動車販売店などに預けるなどがあり、返却方法は状況によりJAFが指定する場合があるとのこと。

 なお、タイヤの貸し出しについては現場の状況を鑑み判断され、タイヤの貸し出しのみの要請は受け付けられない。