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JAFが車内熱中症への注意喚起。わずか15分で人体にとって危険なレベルに到達

子供やペットを車内に残したままのキー閉じ込みが、2019年は8月だけで144件も発生

2020年7月22日 発表

小さな子供は自分では降りられない

 JAF(日本自動車連盟)は、2019年8月の1か月間に出動した“子供やペットを車内に残したままのキー閉じこみ”の件数を公表し、車内熱中症事故予防を呼びかけている。

 2019年8月1日~31日の1か月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子供やペットが車内に残されたままのケースが、全国で144件(子供:115件、ペット:29件)あったと発表。このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースが9件あったという。

 現場での聞き取り調査によるとその原因は「おもちゃの代わりにリモコンキーを子供に持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「飼い主の戻りを待つペットが、車内の集中ロックスイッチを踏んで押してしまった」という事例も。

暑さ指数(WBGT)の推移

 JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに到達。また、クルマを日陰に駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7℃で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要という。

 乳幼児は体温調節機能が未発達であり、特に注意が必要。「少しの時間だから」「寝ているから」などの理由で車内に子供を残したままクルマを離れることは、「キー閉じこみ」のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故につながる危険性が高いと警鐘を鳴らす。

 あわせて、子供だけでなくペットも車内に残してクルマを離れることは決してしないよう、JAFでは強く注意を呼びかけている。

 JAFでは参考資料や、参考動画も公開しているので、ぜひ1度ご覧いただきたい。

炎天下の車内温度、対策はできる?【JAFユーザーテスト】(6分13秒)
「日なた」と「日陰」の車内温度(3分20秒)