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ベントレー、22インチの「カーボンファイバー製ホイール」をベンテイガ用に開発
2021年7月28日 15:18
- 2021年7月26日(現地時間) 発表
性能面だけでなく安全面にも寄与するカーボン製ホイール
ベントレーモーターズは7月26日(現地時間)、ベンテイガ用に22インチのカーボンファイバー製ホイールを開発したと発表した。ホイール1本あたりのバネ下重量が6kg改善され、ブレーキ性能や応答性が向上するほか、タイヤの接地面が安定するなど、さまざまなメリットがあるという。
ベントレーは、世界有数の複合材サプライヤーとの長年にわたる開発を経て、ベンテイガのために特別にブッチコンポジット社とカーボンファイバー製ホイールを共同で開発。リムの二軸応力試験、くぼみや石畳を模した半径方向および横方向の衝撃試験、タイヤの過圧、許容範囲を超える過大なトルク試験など、TÜV(Technischer Überwachungsverei:技術検査協会)の非常に厳しいテストにすべて合格。5年間の研究開発が実を結んだ。
TÜVの要求事項の中でも最も厳しい試験の1つである衝撃試験では、アルミホイールの場合は亀裂が入ったり、粉々になったりするような激しい衝撃を受けると、タイヤは爆発をするように崩壊するが、カーボンファイバー製ホイールは、カーボン繊維の編み目が引き伸ばされて隙間ができ、徐々に空気が抜けていくため、クルマを制御しながら安全に停止させることができると、性能面でのメリットに加えて安全性の高さも示されたという。
そして世界で最も有名なコースの1つであるニュルブルクリンク・ノルトシュライフェでの最終走行テストを経て承認され、TÜVの基準を満たした史上初のカーボン製ホイールとなった。なお、このカーボン製ホイールの注文は、2021年後半から可能になる予定という。