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モリゾウ選手、スーパー耐久の「ST-Qクラスにも表彰式を」とリクエスト

スタート前の記念写真。左から、レースクイーン、井口卓人選手、モリゾウ選手、佐々木雅弘選手、松井孝充選手、片岡龍也監督

 トヨタ自動車は7月31日、水素カローラで参戦中のスーパー耐久第4戦オートポリスにおいて記者会見を行なった。会見にはモリゾウ選手として水素カローラをドライブするトヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏がレーシングスーツ姿で参加し、参戦の意義などを語った。

トヨタ自動車 豊田社長、オートポリスで水素の「つくる」を紹介 大林組の地熱発電など九州産の水素でカローラが走る

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1341446.html

 この会見では、「カーボンニュートラルに取り組むに当たっての敵は炭素です。決して内縁機関ではないと。順番として今、内燃機関が敵かのごとく、内燃機関をやめさせましょうということをおっしゃる方が多いですが、敵は炭素じゃないのかなというふうに思っております。そして、これが正解ですというものが今は見つかっていないと思います」と、豊田章男氏としての正直な気持ちも語られたほか、印象的だったのは表彰式についてリクエストしていたこと。

 水素カローラはST-Qクラスという特別なクラスに参戦している。監督は片岡龍也氏で、参戦ドライバーは、井口卓人選手、佐々木雅弘選手、モリゾウ選手、松井孝充選手。そのほかST-Qクラスを走っているのは、同じルーキーレーシングの28号車 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/山下健太/小倉康宏組)で、いずれもテスト車両となる。

 そのため順位が付かず、その結果として表彰もされない。モリゾウ選手はこの部分の変更をリクエストする。「ST-Qクラスを設けていただいたのですが、ドライバーには表彰台のチャンスがないのです。ぜひともお願いします」。

 これは富士24時間を走りきったときも同様で、ST-Qクラスに参戦しているドライバーには表彰式に参加する資格がなかった。これはST-Qクラスには開発車両しか走っておらず、一見誰と戦っているわけでもないからだろう。

 ただ、水素カローラチームは本当に戦っていないのだろうか? 確かにサーキットコースでは誰と戦っているわけでもないが、彼らはカーボンニュートラルはバッテリEVであるという世間の常識と戦っているのではないだろうか? 記者自身は、このレース参戦は内燃機関に未来はないという思い込みに対して「本当にそうだろうか?」と投げかけているように見える。

 リタイアしてしまったときは仕方がないが、完走して走りきったときに、チームのみんながサポートしている、応援している人たちとひとときでもいいから喜び合う時間があってもよいのではと思う。おそらくモリゾウ選手は、そんなことをリクエストしているのではないだろう。レースにおいてレギュレーションは絶対だが、変更は可能なものでもある。最終戦までには、そんな姿が見られることを期待したい。

スーパー耐久第4戦オートポリスのレース前、片岡龍也監督(中)や佐々木雅弘選手(右)と談笑するモリゾウ選手(左)