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グッドイヤー、Plusの自動運転トラック開発にタイヤ技術で協力

2021年8月23日(現地時間)発表

タイヤからの情報を活用して車両のトータル性能向上を目指す

 グッドイヤーは8月23日(現地時間)、大型トラックの自動運転技術のグローバルプロバイダーであるPlusとの戦略的業務提携を発表した。

 この提携では、グッドイヤーのコネクテッドタイヤを含む一連のソリューションサービスを提供することで、Plusの自動運転レベル4を搭載したトラックトレーラーの輸送効率と安全性をさらに向上させるとともに、炭素排出の低減を可能にするという。

 グッドイヤーとPlusは、タイヤからの情報をPlusの自動運転システムを通して、燃費効率化を機械学習するオンラインシステムに取り込み、燃費をさらに向上させる研究を開始。グッドイヤーのインテリジェントタイヤとPlusの自動運転システムを統合することで、悪天候や極端な道路状況における車両のトータル性能の向上を目指すとしている。

 Plusはすでに、運転手が搭乗した状態での自動運転ソリューション「PlusDrive」を顧客に提供していて、さらに2021年の第3四半期には、自動運転システムPlusDriveを搭載した最初の車両「FAW J7 L3トラック」の生産を開始する予定という。

 グッドイヤー上級副社長 グローバルオペレーション&CTOであるクリス・ヘルセル氏は「タイヤは車両のなかで唯一路面に接する部分であり、自動運転のような未来のモビリティソリューションを実現するためには重要な要素です。グッドイヤーは、商品開発とイノベーションにおけるリーダーシップをもって、フリートビジネスの効率化をサポートしており、今回Plus社とともに運輸・輸送業界の未来の可能性に携われることを嬉しく思います」と述べている。

 また PlusのCOO&共同創設者であるショーン・ケリガン氏は「私たちは、私たちが持つ自動運転技術を使って、顧客の皆さまにより多くの価値を生み出す機会を常に模索しています。Plusとグッドイヤーの業務提携は、両社の革新的な燃費技術を共有し、これらを活用して自動運転トラックの性能をさらに向上させることができます」とコメントしている。

 今後もグッドイヤーは、運輸・輸送業界の変革となるインテリジェント性を高め、最適化されたトラックの自動運転ソリューションの提供に携わっていくとしている。