ニュース
トヨタ、グローバル40万台規模の追加減産へ 9月と10月の生産計画見直し
2021年9月10日 15:43
- 2021年9月10日 発表
トヨタ自動車は9月10日、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大等に伴う部品供給不足により、9月と10月の生産計画の見直しを実施すると発表した。
9月の生産計画は8月19日公表の計画変更に追加の変更となり、今回の見直しに伴うグローバルでの影響台数は、8月時点の生産計画に対し、9月追加分が約7万台(海外4万台、国内3万台)、10月分が約33万台(海外18万台、国内15万台)と、約40万台の減産となる。
これにより、2022年3月期 通期生産台数見通しは、これまで930万台としていたが、今回の減産影響により900万台レベルを見込む。なお、2022年3月期第1四半期決算で公表している通期営業利益見通しの2兆5千億円に変更はないとしている。
今回の見直しに伴う9月の国内稼働停止は国内全14工場28ライン中、9工場10ラインで実施され、最大4日間稼働を停止する。10月分は現在精査中のため、詳細は9月中旬に公表される。
11月以降の見通しについては不透明であるとしながらも、一方で足下の需要は非常に高いレベルで推移しており、これまでの水準を維持した生産計画を織り込んだ前提にするという。
減産の主な要因は、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大の長期化に伴う、複数の現地仕入先の稼働低下や、半導体逼迫の影響。東南アジアの感染拡大は、弊社工場・仕入先各社でも防疫対策・ワクチン接種に鋭意取り組んでいるものの、依然予断を許さない状況としている。
各所でのロックダウンなどの影響により稼働維持が難しい状況にあり、現在、可能な限り、他地域への生産移管を進め、全力でサプライチェーンの維持に努めているという。また、半導体は非常に多くの業界で需要が高まっており、継続的に状況の精査を行なうとともに、中長期的な手立てについて関係各社との協議を行なっているとしている。
工場名 | 9月の国内稼働停止日程(追加分) | 生産車種 |
---|---|---|
トヨタ自動車 高岡工場第1ライン | 27日、28日、29日、30日 | カローラ/カローラ ツーリング |
トヨタ自動車 堤工場第2ライン | 24日、27日 | カローラ スポーツ、カムリ、ES |
トヨタ自動車 田原工場第1ライン | 17日、20日、21日 | プラド、GX、4Runner |
トヨタ自動車九州 宮田工場第1ライン | 24日、27日、28日 | NX、CT、UX、UX300e |
トヨタ自動車九州 宮田工場第2ライン | 24日 | ES、RX |
トヨタ自動車東日本 岩手工場第2ライン | 27日 | ヤリス、ヤリス クロス、アクア |
トヨタ自動車東日本 宮城大衡工場 | 27日 | ヤリス クロス、シエンタ、カローラ アクシオ、カローラ フィールダー、JPN Taxi |
トヨタ車体 富士松工場第1ライン | 17日 | ランドクルーザー70 |
トヨタ車体 吉原工場第2ライン | 17日 | ランドクルーザー70 |
日野 羽村工場第1ライン | 17日、20日、21日 | プラド、FJクルーザー |