日産、新型「e-POWER シルフィ」公開 中国市場初のe-POWER搭載モデル

最大トルク300Nmを発生しながらも低燃費を両立したモデル

　日産自動車は9月29日、中国市場初のe-POWER搭載モデルとなる「e-POWERシルフィ」を公開した。

　日産は2030年代早期より、主要市場に投入する新型車のすべてを電動車両とすることを目指していて、中国では2025年までにe-POWERを搭載する6モデルの投入を予定。今回のe-POWERシルフィは、その第1弾となる。

　e-POWERとは、搭載しているガソリンエンジンで発電した電力により100％モーター駆動で走行させるシステムで、EV（電気自動車）と同様にモーター駆動ならではの力強くレスポンスのよい加速とともに、高い静粛性を実現する。

　このe-POWERを搭載したシルフィは、最大トルク300Nmの高トルクと100kmあたり3.9Lという低燃費を両立し、5つのドライビングモードによって、走行シーンや走行環境にあわせた最適な走行性能を提供するとしている。

　東風汽車有限公司の副総裁兼・東風日産乗用車公司の総経理である山口武氏は「e-POWERシルフィの発表は、日産の電動化ビジョンと中国が目指すカーボンニュートラルの実現に向けて、今後さらに同市場へ最先端技術を投入していく決意と覚悟を表しています。e-POWERは、電動化の時代に高品質のモビリティを求める中国のお客さまに、全く新しい運転体験を提供します」と述べている。