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アルピナ、新型「B8 グラン クーペ」日本初公開 「コンフォートなキャビンと戦闘機のような爆発的な加速性能を併せ持つ」
2021年9月29日 17:32
- 2021年9月29日 開催
- BMW ALPINA B8 グラン クーペ(左ハンドル):2557万円
- BMW ALPINA B8 グラン クーペ(右ハンドル):2602万円
BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは9月29日、新型「BMW ALPINA B8 グラン クーペ」を八芳園(東京都港区)で日本初公開した。価格は左ハンドル仕様が2557万円、右ハンドル仕様が2602万円。
新型B8 グラン クーペは、1990年に登場したE31型8シリーズをベースとした「ALPINA B12 5.0 クーペ/B12 5.7 クーペ」、2014年に登場したF06型6シリーズをベースとした「ALPINA B6 Bi-Turbo グラン クーペ」の系譜を受け継ぐモデル。
エレガントな外観では空力的に最適化されたエアロ・コンポーネントを追加し、独自の美しさを演出。フロントエプロンに大型エアインテークを備えるとともに、スポーティなディフューザーインサートを備えたリアエプロン、控えめなリアスポイラーなどを採用する。ボディサイズは5090×1930×1430mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3025mm。
足下では車両コンセプトに応じた専用タイヤをピレリとともに開発し、フロントに245/35ZR21、リアに285/30ZR21サイズをチョイス。さまざまな開発作業を重ねた結果、快適性とスポーティな走行まで、幅広く対応できるキャラクターのタイヤが完成した。21インチホイールの標準採用は、アルピナ史上初めてのことだという。フロントタイヤにはPNCS(ピレリ・ノイズ・キャンセリング・システム)を採用し、走行時における車内の快適性、静粛性を図っているとのこと。
パワートレーンはビ・ターボ・チャージング・システムを搭載するV型8気筒4.4リッターターボエンジンを採用し、全回転域にわたりスムーズで卓越したスロットルレスポンスを実現。最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生。0-100km/hは3.4秒、巡航最高速度は324km/hを誇る。
2基のツインスクロールターボチャージャーは、排出ガスのエネルギーを一瞬でブースト圧に変換し、低回転域においても瞬時に最大トルクを発生。3基のサブウォータークーラー、大型のトランスミッションオイルクーラー、独自仕様のインタークーラーで構成されるアルピナ・クーリング・システムは、連続する高負荷時でも熱力学的な安定性を保ち、高性能化されたエンジンへの負荷を最適化するという。なお、新型B8 グラン クーペのインタークーラーはベースモデルから冷却面積が約50%広いものを採用するとともに、クーラントの流路においても断面積を最適化し、流量の最大化を実現しているとのこと。
現在手に入れることのできるクルマの中でもっともセクシーで、もっともエレガント
新型B8 グラン クーペのお披露目では、ニコル・オートモビルズの副社長であるミヒャエル・ヴィット氏があいさつを行なうとともに、営業部長の杉山正光氏から製品概要が紹介された。
ヴィット氏は冒頭、ニコルと密接な関係にあるBMW日本法人が2021年に会社設立から40周年を迎えたことについて触れ、「BMWとBMW アルピナは切っても切れない仲で、日本においてはBMW ジャパンとニコル・オートモビルズはお互いに大事なパートナーです。BMW アルピナは青山と世田谷にあるわれわれの直営ショールームでお買い求めいただけますが、全国にあるBMW正規ディーラーでも購入でき、メンテナンスを受けることが可能です。つまり、アクセシビリティにおいてBMW アルピナはほかのラグジュアリーブランドと違って大きな窓口があるということです」と紹介。また、2021年の販売状況については特に「B3 リムジン」がけん引し、納期に1年かかるほど人気を博しているという。
一方、新型B8 グラン クーペのキャッチコピーは「SHAPENS ALL YOUR SENSES(あなたの五感を揺さぶる存在)」で、「これは私見ですが、現在マーケットで手に入れることのできるクルマの中でもっともセクシーで、もっともエレガントなジェントルマンとレディのためのモデルだと確信しています。ファーストクラス並みのコンフォートなキャビンを持ちながら、戦闘機のような爆発的な加速を見せるなど、異なるキャラクターを1つのボディに併せ持つのが新型B8 グラン クーペです」とアピール。
また、マーケットでのコンペティターはアストンマーティン「DB11」、マセラティ「クワトロポルテ」、ポルシェ「パナメーラ S」、メルセデスAMG「GT 63 S 4MATIC」を想定しており、「この中でどれが一番か、あえて言うまでもないでしょう」と自信をのぞかせた。
【お詫びと訂正】記事初出時、価格および人名表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。