ニュース

「CEATEC 2021 ONLINE」にアドビ、ソフトバンク、ポーラ、三菱ふそうが初出展 重点テーマは「カーボンニュートラル」「スーパーシティ&スマートシティ」「モビリティ」「5G」

2021年10月1日 発表

モビリティ領域の出展者が登壇する「カーボンニュートラル」をテーマにした10月19日のセッション

 JEITA(電子情報技術産業協会)は10月1日、10月19日~22日にメインイベントを展開する「CEATEC 2021 ONLINE」の記者説明会を開催。CEATEC エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏が登壇して、開催概要や見どころを説明した。

 新型コロナの影響でオンライン開催となった2020年のCEATECを振り返り、鹿野氏は「完全なオンライン開催を実現するという決意で臨みました、昨年のCEATEC 2020 ONLINEからあっという間に1年が経とうとしております。ニューノーマル社会における新たなチャレンジとして、これまでにない展示会の形を実現できるのではないかと考えまして、覚悟を決めて臨みました昨年のCEATECでしたが、お陰様で結果は延べ15万人以上の皆さま方に、オンラインの会場に訪れていただきました」と報告。

 CEATEC 2021 ONLINE 開催規模(見込み)については、出展者数300社/団体以上で、その中の新規出展者率は30%以上であることを報告、2021年の来場者数目標として15万名を超えることを目標に掲げた。

 2021年の出展者数について、鹿野氏は「この数字は昨年同時期と比較しまして、ほぼ同程度の数字になっております。今年も多くの皆さんにご出展をいただけるのを大変嬉しく思っております」と述べるとともに、新規出展者比率が約3割であることについて「アドビやソフトバンク、ポーラ、三菱ふそうトラックバスといった異なる産業界の皆さま方から新規のご出展の申込をいただいております。魅力的な出展者の皆さまと共に引き続き会議に向けて準備を進めてまいります」との意気込みを示した。

CEATEC エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏

CEATEC 2021 ONLINEは9月~11月の3か月間展開

 2021年のCEATECは、「CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)」を掲げ、新しい展示会の在り方として9月~11月の3か月間展開される。すでに行なわれた9月9日~9月30日のプレイベントに続き、10月19日にメディアデー(主催者記者会見、報道関係者向け事前公開)、10月15日のオープニングデーでは、主催者メッセージ 来賓メッセージ、キーノートスピーチを実施。

 そして、メインイベントとして展開される10月19日~22日では、出展者による展示ブース、プレゼンテーション、コンファレンス/セミナーを予定。その後10月23日~11月30日は、出展者による展示ブースとして、コンファレンス/セミナー(オンデマンド)、特別セッションといったアフターイベントが展開される。

 10月15日のオープニングイベントには、東芝 代表執行役社長CEO綱川智氏、ノルウェーのCognite AS 共同創業者兼CEO John Markus Lervik氏が登壇、東芝の綱川氏がカーボンニュートラルに向けた取り組みを講演し、Cognite ASのJohn Markus Lervik氏がデジタルトランスフォーメーションとサステナビリティへの貢献を行なった事例について講演する。

重点テーマは「カーボンニュートラル」「スーパーシティ&スマートシティ」「モビリティ」「5G」

 そして、CEATEC 2021 ONLINEの重点テーマとしては「カーボンニュートラル」「スーパーシティ&スマートシティ」「モビリティ」「5G」という4つのテーマが示された。

 10月19日に開催される「カーボンニュートラル」のセッションではモビリティ領域との関わりが深く、「カーボンニュートラル ~クルマと社会のイノベーションで 切り拓く、豊かなモビリティ社会~」と題して日産自動車 専務執行役員の平井俊弘氏が講演。そのほか、「カーボンニュートラルの実現に 向けたデンソーの環境戦略」と題してデンソー 経営役員 CTO加藤良文氏、「自動車業界における カーボンニュートラルの意義」と題してボッシュ 代表取締役社長 クラウス・メーダー氏 (ドイツ)、「EV(電気自動車) 開発 オープンプラットフォーム」と題して華為技術日本 デジタルパワー事業本部 総合推進事業部 部長 伊里奇氏(中国)のセッションが予定されている。

「カーボンニュートラル」をテーマにする10月19日のセッション
「5G」をテーマにする10月20日のセッション
「モビリティ」をテーマにする10月21日のセッション
「スーパーシティ&スマートシティ」をテーマにする10月22日のセッション

 また、10月21日のセッションは「モビリティ」をテーマに、ドルビーラボラトリーズ、ゼロライト、センシブル4、MIH (Mobility in Harmony)のセッションを予定。さらに、鹿野氏からは「2020年に2000名を超える聴講者に次世代空モビリティシンポジウムをご紹介いただきましたが、今年も開催を継続いたします。空飛ぶクルマの国内トップランナーでございますスカイドライブ、並びにテトラ・アビエーションの両CEOによる講演をはじめまして、大阪関西万博に向けました次世代空モビリティに関するパネルディスカッションを予定をしております」と見どころが示された。

 このほかにも、CEATEC 2021 ONLINEのカンファレンスでは、130以上のセッションを計画。「デジタル変革の中で新たな社会のプラットフォームを創る わたしたちの役割とグローバルな共創」と題して、三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役 代表執行役員社長 グループCEOの亀澤宏規氏、NTTドコモ 代表取締役副社長の丸山誠治氏、マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻 庸介氏が登壇するほか、ポーラ 代表取締役社長の及川美紀氏、元サッカー日本代表監督で今治、夢スポーツ 代表取締役会長の岡田武史氏などのセッションも予定されている。

 会見の最後に、鹿野氏は「CEATEC体験とは、展示会を見て、コンファレンスを聞いて、未来の社会を感じて考えて、“共創”共に創るに向けて動き出すことです。これこそが、来場者に提供するCEATECの価値であるとお伝えし続けてまいりました。完全オンライン開催におきましても、それはまったく変わることがございません。昨年以上にリアルタイムのコミュニケーションツールを強化したのも、もちろんその目的のためでございます。また、リアル展示会で経験するような予想外の発見を促すランダム表示機能をバージョンアップをして実装いたしました。まさに、展示会の会場をぶらりと歩く気持ちで、偶然にいろんな方に出会いいただくといった体験を、ぜひこのツールを通じて体験いただきたいということでご提供します。オンラインならではの特長を活かしながら、時間や場所を超えて、多くの方々に、CEATEC体験をしていただきたいと心より願っている次第です」と会見を締めくくった。

プレゼンテーション資料