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パナソニック、新型「ETC2.0車載器」 小型化とGPSを搭載し災害・危機管理通報サービスにも対応
2021年10月7日 16:02
- 2021年11月上旬 発売
- オープンプライス
緊急事態を素早く教えてくれる安心感をプラス
パナソニック オートモーティブ社は11月上旬に、準天頂衛星システム「みちびき」を利用し、災害・危機管理省庁から発表された情報をいち早く受信して音声で案内する、災害・危機管理通報サービス対応型の「ETC2.0車載器」2機種「CY-ET2620GD(一般用)」と「CY-ET5020GD(業務用)」を発売する。価格はオープンプライス。
新製品は従来機種と同様に、カーナビと接続しなくても単独で使用でき、GPS一体アンテナは音声案内用スピーカー内蔵で、カード挿入状態を確認できるLEDインジケータも搭載。本体は奥行き寸法が従来機種より10mm短くなったことで、取り付けられる場所が拡大。アンテナ設置位置は、フロントガラス貼り付けとダッシュボード上置きから選択できるほか、高速道路だけでなく一般道を含めた屋外での受信も可能としている。
また「みちびき」から4秒間隔で送信されている信号の安定した受信を可能とし、災害・危機管理省庁から発表された情報をいち早く受け取ることで、迅速な避難行動をサポートできるという。
知らせてくれる情報は、「緊急地震速報」「津波警報」「気象情報」「特別警報(大雨土砂災害、大雨浸水害、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮)」「記録的短時間大雨情報」「土砂災害警戒情報」「竜巻注意情報」となっている。
さらに業務用の「CY-ET5020GD」は、上記特徴に加えて「デジタルタコグラフ」「タクシーメーター」などの外部機器との接続を可能とし、高速道路の利用有無や高速道路料金の内訳などのデータを記録でき、より詳細な運行管理が可能となるとしている。
また、大型特殊車両は事前に通行する経路許可を申請(渋滞や事故発生時を想定した複数経路の大量な申請)し、道路管理者の許可を受けるように道路法で定められているが、この製品は起終点情報を搭載していることで、特車ゴールド制度に定められた要件を満たす「業務支援用ETC2.0車載器」となっていて、装着車は手続きが簡素化できるという。
そのほかにも、カーナビを装着していない、またはETC2.0車載器との連動に対応していないカーナビを装着している車両でもETC2.0のサービスを音声案内で受けることを可能としている。
なお、両モデルともに音声案内には、人気アニメ「タッチ」の浅倉南役、「らんま1/2」の天道あかね役、「となりのトトロ」のサツキ役などで活躍する声優の日高のり子さんの声を使用している(ITSスポット/災害・危機管理情報は除く)。