ニュース

GM、史上最強の2023年型「シボレー コルベット Z06」発表 670HPの自然吸気V型8気筒「LT6」エンジン搭載

2021年10月26日(現地時間) 発表

シボレー コルベット Z06

 シボレー(GM)は10月26日(現地時間)、コルベット史上最強の性能を誇る2023年式の新型「シボレー コルベット Z06」を発表した。

 新型シボレー コルベット Z06は、2019年にデビューした「シボレー コルベット」をベースに、サーキット走行を前提としたパフォーマンスモデルとして設計・開発されたモデル。

 シボレー コルベット Z06の特徴は、量産モデルとして世界で最もパワフルな自然吸気の新型V型8気筒 5.5リッターエンジン「LT6」を搭載、新開発のフラットプレーンクランクシャフトの採用により、最高出力670HP/8600rpmを実現。エンジニアが2年を費やして作り上げた独特の豊かなエキゾーストノートは、これまでの「コルベット」にはないものとしている。

All-New 2023 Corvette Z06 Reveal
シボレー コルベット Z06

 2023年型「シボレー コルベット Z06」の主な特徴は、シボレー コルベットよりも全幅を3.6インチ(9.4cm)広げ、345シリーズの大型リヤタイヤを装備。コルベットの市販モデルでは最大となるフロント20インチ、リア21インチの鍛造アルミホイール「スパイダー」を標準装着。さらに、バネ下重量を41ポンド(18.6kg)軽量化する軽量高剛性のカーボンホイールを選択可能とした。

シボレー コルベット Z06

 全幅の拡大でサイドエアベントからのエアフローも増大。「Z06」で初採用されたフロントデザインは、冷却性能を最大限に発揮するための5つの熱交換器のうちセンターの1つへ空気を流すなど「Z06」の冷却ニーズを最適化するよう設計。レーストラックでの高速走行時の安定性とコーナリング性能を向上させるために設計された、調整可能なリアスポイラーを標準装備する。

シボレー コルベット Z06

 そのほか、「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を含むサスペンションのチューニングや「シボレー コルベット」よりも大型のブレーキ(フロント6ピストン)の採用など、2023年型「シボレー コルベット Z06」は、「コルベット」史上最もサーキット走行に適したモデルとしている。

 1963年にデビューした「Z06」はサーキットで圧倒的な強さを発揮するために開発。「Z06」のネームプレートは、トラックビーストとスーパーカーの完璧なコンビネーションを象徴するものとしている。

 シボレー副社長のスティーブ・ヒル氏は「コルベットは常に最高を求めるお客様をコルベットファミリーとして迎え入れてきました。新型『Z06』は、より高いレベルのクラフトマンシップ、パーソナライゼーション、パフォーマンスを目標として開発・設計されました。お客さまは本当の意味で自分だけのオーダーメイドのパフォーマンスカーを所有することができるのです」とコメント。

 GM社長のマーク・ロイス氏は「新型『コルベット Z06』は、アメリカンスーパーカーを定義すべく誕生しました。ミッドシップレイアウトの『シボレー コルベット』で導入した特徴的なデザインや画期的なダイナミクスをベースに、洗練されていながらも、世界でも類を見ないパフォーマンスを備えた妥協のないサーキット性能を発揮するために、さらに進化を遂げています」と述べている。

 なお、2023年型「シボレー コルベット Z06」は、2022年夏ごろに生産が開始され、世界中で展開予定。生産はボウリンググリーン工場が担当し、ステアリングは左右の両方を発売予定。なお、日本での発売開始時期は未定としている。