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ヴァレオ、知覚機能によりオブジェクト認識を行なう第3世代のスキャニングLiDARを発表 2024年に販売開始

2021年11月23日 発表

ヴァレオ製第3世代スキャニングLiDARでの検出画像。検出結果がクラス分けされている

 ヴァレオは11月23日(現地時間)、第3世代となる新型のスキャニングLiDARを発表した。第3世代のスキャニングLiDARは2024年に販売開始となる。

 第3世代のスキャニングLiDARは、前世代の製品と比べて解像度を12倍、検知範囲を3倍、視野角を2.5倍に向上したという。画素数は450万画素となり、フレームレートは25fpsで画像生成する。

知覚機能によりオブジェクト認識を行なう第3世代のスキャニングLiDAR
ヴァレオ製スキャニングLiDAR

 LiDARは距離情報を持つ点群データを生成するが、ヴァレオの第3世代LiDARではAIを用いた知覚機能により、オブジェクト認識を実施。大きなクルマや小さなクルマ、歩行者などの区分けを行なえるとしている。また、オブジェクトの速度や方向も測定可能としているほか、高画素、高フレームレートにより、130km/hの速度でも認識できるという。

 日本では世界で初めてレベル3自動運転を市販車で実用化したホンダ レジェンドがヴァレオ製LiDARを搭載しているほか、高度な自動運転機能においてLiDARの需要は高まっていくと見られている。

天候にかかわらず検出可能
オートバイやキックボードなどをオブジェクト認識している