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メルセデス・ベンツの新型「Sクラス」レベル3自動運転車にヴァレオの第2世代LiDAR「SCALA」初搭載
2021年12月17日 05:00
- 2021年12月9日(現地時間) 発表
ヴァレオは12月9日(現地時間)、レベル3自動運転を実現するメルセデス・ベンツの新型「Sクラス」に、ヴァレオのLiDARの第2世代「SCALA」が初搭載されることを明らかにした。
第2世代SCALAを搭載した新型Sクラスは、高速道路や渋滞時(現在は60km/h以下)などの制御された条件下において、条件付き自動モードで運転できるようになる。
この条件付き自動モードでは、車両が運転を完全に制御、ドライバーは一時的に前方の道路から注意をそらすことができ、高速道路走行中の条件付きで自動モードでは、ドライバーはリラックスしたり、運転以外のタスクに集中したりする時間を得ることができるという。
許可される活動には、電話をかける、ネットサーフィンをする、電子メールを読むことが含まれ、これらはすべて車両に組み込まれているインフォテインメントシステムを介して行なうことができる。
ヴァレオのLiDAR「SCALA」は車両の前方を1秒間に25回スキャンし、200m以上の長距離の検知範囲と広い視野角を兼ね備える世界初の量産レーザースキャナーで、2017年の発売以来、15万台以上が生産されている。
新型Sクラスには、より高性能な第2世代SCALAが初搭載されるとともに、ヴァレオの新世代LiDARクリーニングシステムを初搭載。第1の機能として、洗浄液を噴霧する伸縮ノズルを加熱することで氷を解かす解氷機能。第2の機能として、従来のノズル式のように一点からスプレーするのではなく、液体のカーテンをLiDARの表面全体に吹き付けてクリーニングする新方式が採用された。
これにより、あらゆる季節や道路状況において視野をクリーンに保つとともに、ヴァレオのクリーニングシステムはセンサー自体に組み込まれるように設計されていて、外から見えず、車両の外観に影響を与えないとしている。