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ヴァレオ、自動運転向け魚眼カメラ・オープンソースデータセット「WoodScape」公開

2021年11月15日(現地時間) 発表

 ヴァレオは11月15日(現地時間)、自動運転のコンピュータービジョンの研究に向けて、初のサラウンドビュー魚眼カメラ・オープンソースデータセット「WoodScape」を公開した。

 WoodScapeは、4つのサラウンドビューカメラ、セグメンテーション、深度推定、3Dバウンディングボックス検出、および汚れ検出を含む9つのタスクで構成。1万を超える画像に対して、インスタンスレベルで40クラスのセマンティックアノテーションを提供。WoodScapeを改良して使用することで、魚眼カメラにコンピュータービジョンモデルを適応させることを自動運転の研究開発コミュニティに奨励していく。

4つの魚眼カメラで車両の周囲360度を認識する

 自動運転の研究における最も大きな課題の1つは、知覚システムが車両の周囲の物体を分類できるように、完全にラベル付けされ、人間が注釈を付けた十分な関連データを取得すること。ヴァレオは自動運転の鍵となる360°の検知を可能にする魚眼カメラを製造しており、WoodScapeを活用することで、この課題への対処に役立つと考えている。

 ヴァレオ・コンフォート&ドライビングアシスタンス・ビジネスグループ・プレジデントのマルク・ヴレコー氏は「より安全な道路交通に向けて、ヴァレオは低速と高速の自動運転シナリオに対応する魚眼カメラ用のコンピュータービジョン・アルゴリズムの開発を推進するために、WoodScapeを提供してリサーチコミュニティを奨励したいと考えています」と述べている。