ZF、ベトナムの自動車メーカー「ビンファスト」と協業して拡張性のある自動運転システムを開発

レベル3の自動運転までを見すえて共同開発

　ZFは1月4日（現地時間）、米国ラスベガスで開催されている「CES 2022」にて、ベトナムの自動車メーカーであるビンファスト（VinFast）と共同で、拡張性の高い自動運転システムの開発を行なうと発表した。

　ZFはビンファストに対して「カメラ」「レーダー」「LiDAR」、さらに高度なセントラルコントロールユニットのネットワークに接続するインテリジェントなセンサーフュージョンを提供する主要なシステムパートナーとなることで、渋滞や高速道路走行時の自動運転レベル2＋や、自動バレーパーキングといった高度な機能の開発を可能にするという。

　ビンファストのグローバルCEOであるLe Thi Thu Thuy氏は「ZFとビンファストのモビリティのゴールは完全に一致しているため、私たちは非常にマッチしています。環境を保護しながら、安全性、利便性、効率性を高める輸送手段を提供するには、電動化と自動化の両方が未来には必要です。世界で販売を拡大しながら、お客さまのために、このビジョンを達成するために、ZFと協力していきます」と述べている。

　ZFのグローバルエンジニアリングチームが共同開発するビンファストの自動運転システムおよびレベル2＋の機能は、2022年半ばから段階的に稼働予定とし、これらは洗練されたセンサー機器およびセントラルコントローラーを活用することで、都市部や高速道路、駐車時にレベル3の高度な自動運転機能までを見すえているという。さらに、あらかじめ車両にセンサーをセットしておき、事前マッピングや駐車場への設備工事を必要としないZFの自動バレーパーキングソリューションも搭載されるという。

　ZFの取締役会のメンバーであるマーティン・フィッシャー氏は「私たちはビンファストと協力し、乗用車により高度な自動運転レベルを提供できること楽しみにしています。あらゆるモビリティのケイパビリティを高めることが私たちの目標です。高度な自動運転システムの設計開発を行ない、世界中のドライバーに、より安全で便利、かつインテリジェントな体験を提供します。これは次世代のモビリティについて語るときの私たちのビジョンであり、またそれをどのように実現しているかを示す証拠でもあります」とコメントしている。