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トヨタL&Fの吊り下げ式高速仕分けシステム「Pocket Sorter」をZOZOが国内初採用

2022年1月31日 発表

吊り下げ式高速仕分けシステム「Pocket Sorter」(イメージ)

天井空間を利用するスペース効率に優れたシステム

 豊田自動織機は1月31日、トヨタL&Fカンパニーの吊り下げ式高速仕分けシステム「Pocket Sorter」が、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するZOZOに採用されたと発表した。

 近年、eコマース市場拡大に伴う配送商品の小口化・多様化などを背景に、より効率的なオペレーションが必要とされ、自動化ニーズが増加。特にオーダーや配送先別などに商品を仕分けする工程の自動化は、円滑な物流オペレーションにおいて重要な要素という。

 今回採用されたPocket Sorterは、レールに吊り下げられたポケットに商品を投入するシンプルな構造で、衣類やアクセサリーなど、多種多様な荷姿をした商品の「保管」「仕分け」「順立て」を高能力かつ自動で行なうことができるシステム。また、天井空間を利用するため、床面を他の作業エリアに有効活用するなど、スペース効率にも優れているのが特徴。

 システムはオランダの子会社Vanderlandeが開発したもので、最新の物流自動化システムとしてeコマース業界を中心に欧米で高い評価を得ていて、今回が国内初採用という。2023年1月に竣工予定の物流拠点「ZOZOBASEつくば3」(茨城県つくば市)に納入される予定という。

 ZOZOBASEつくば3は、最先端のシステムを備え、自動化を進化させた新たな物流の基幹拠点として構想する施設で、このシステムの導入により、従来システムでの仕分けオペレーションに対して約50%の省人化が実現できるとしている。トヨタL&Fは、今後もコスメティックや雑貨など、このシステムの導入に適した幅広い分野のクライアントへの販売も目指すとしている。