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フォルシアとHELLA、統合後の新グループ名「FORVIA」発表 世界第7位の自動車サプライヤー誕生

2022年2月7日(現地時間) 発表

写真はフォルシア CEOのPatrick Koller氏(左)、HELLA CEOのRolf Breidenbach氏(右)。両社CEOが新グループの将来計画についてプレゼンテーションするプレスカンファレンスを開催

 仏Faurecia(フォルシア)と独HELLAは2月7日(現地時間)、両社統合後の新たなグループ名「FORVIA」を発表。同日、フォルシア CEOのPatrick Koller氏、HELLA CEOのRolf Breidenbach氏の両社CEOが、新グループの将来計画についてプレゼンテーションするプレスカンファレンスを開催。その中で、世界第7位の自動車サプライヤーが誕生したことを強調された。

 フォルシアは、クラリオンを2019年に傘下にして、エレクトロニクス部門を担うビジネスグループ「Faurecia Clarion Electronics (FCE)」を設置、自動車用シーティング、インテリア、エレクトロニクス、クリーンモビリティの4つの事業領域でビジネスを展開している。

HELLA CEOのRolf Breidenbach氏

 今回、フォルシアが新たに買収したHELLAは、リップシュタット(ドイツ)に本社を置き、エレクトロニクス、照明、ライフサイクルソリューションという3つの事業領域でビジネスを展開している。

 両社統合後のFORVIAグループでは、インテリア、シーティング、エレクトロニクス、クリーンモビリティ、照明、ライフサイクルソリューションの6つのビジネスグループでビジネスを展開。2025年に売上高330億ユーロ、営業利益率8.5%を超え、純キャッシュフロー17.5億ユーロを目指すという。

統合後のビジネスグループ

 フォルシアによるHELLAの買収は、グループにおける内燃エンジン(ICE)関連の売上高が2025年には約10%に減少すると見込んでおり、エレクトロニクスとライフサイクルソリューションで主導的地位を獲得することが狙いといい、統合後のグループにより、アジアなどでの成長を加速し、電子機器やBEV、FCEVといった電動化へのソリューション提供を目指すという。

2025年に売上高330億ユーロ、営業利益率8.5%を超え、純キャッシュフロー17.5億ユーロを目指すという

 今後、フォルシアとHELLAは、引き続き2つの独立した会社として運営され、両社のコラボレーションにより、2億5000万ユーロを超えるコストシナジーを達成していくという目標が示された。