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ジャガー・ランドローバー、NVIDIAとのパートナーシップで2025年に次世代自動運転システムとAI活用サービス構築へ 「Hyperion」で開発
2022年2月17日 05:42
- 2022年2月16日(現地時間) 発表
ジャガー・ランドローバーとNVIDIAが戦略的パートナーシップ
ジャガー・ランドローバーとNVIDIAは2月16日(現地時間)、戦略的パートナーシップを締結し、次世代の自動運転システム、ならびにAIを活用したサービスとユーザーに向けた新たな体験を共同で開発および提供することを発表した。これはジャガー・ランドローバーの「Reimagine」戦略の一環となるもので、2025年よりモダンラグジュアリーのカスタマーエクスペリエンスを変革するという。
具体的には、2025年より、ジャガーおよびランドローバーのすべての車両にソフトウェアデファインドの NVIDIA DRIVEプラットフォームを搭載。アクティブセーフティ、自動運転および自動駐車システム、運転支援システムを提供していく。ドライバーと同乗者のモニタリングといったAI機能、そして車両環境の先進的な可視化を実行する。
これらの車両はNVIDIAの自動運転車向けプラットフォームである「Hyperion(ハイペリオン)」をベースとして開発され、システムの中核となる車載半導体にはSoC「Orin」を採用。NVIDIAの提供するDRIVE AVおよびDRIVE IXソフトウェアのほか、安全性、セキュリティおよびネットワーキングのためのシステム、ならびにサラウンドセンサーが搭載されていく。
ジャガー・ランドローバーは自社開発のデータセンターソリューションも活用。NVIDIAのAIスーパーコンピュータ「NVIDIA DGX」と組み合わせてAIモデルのトレーニングを行なうほか、仮想空間である「NVIDIA Omniverse」上で構築されたDRIVE Simソフトウェアにより、物理的に正確なリアルタイムシミュレーションを行なっていく。これらにより開発されたAIを始めとした機能は、OTAでのソフトウェアアップデートにより、車両の生涯を通じてイノベーティブな運転支援サービスおよび自律運転サービスを提供していくという。
ジャガー・ランドローバー CEO ティエリー・ボロレ(Thierry Bolloré)氏のコメント
業界のリーダーであるNVIDIAとの連携およびナレッジの共有は、当社の「Reimagine」戦略の実現に欠かせないものであり、品質、テクノロジおよび持続可能性のための新たな基準となります。「ジャガー・ランドローバーは、世界で最も目の肥えたお客様に、世界で最も魅力的なラグジュアリー カーおよびサービスを提供するクリエイターになることを目指します。当社とNVIDIAとの長期にわたる戦略的パートナーシップは、真にグローバルな、デジタル テクノロジの発信源となることを目指してビジネスが変革を続けるなかで、未来の車が秘めている大いなる可能性を現実のものにするでしょう。