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ランボルギーニ「ウルス」「ウラカン」などで国際女性デーをお祝い 「Ladies Touring」に参加してきた

2022年3月8日 実施

ランボルギーニの試乗イベント「Ladies Touring」に参加してきた

 ランボルギーニは3月8日、国際女性デーをお祝いする試乗イベント「Ladies Touring」を開催した。

 国際女性デーでは、男性が女性に花束などのプレゼントを贈ることが多いというが、今回はランボルギーニ流のお祝いとして“カラフルなクルマのブーケ”を用意して、ランボルギーニモデルを体感してもらおうと、ツーリングイベントを企画したという。

 出発の前にランボルギーニ・ジャパンの代表を務めるダビデ・スフレコラ氏は「ランボルギーニはまさに“パッション”です。ランボルギーニというブランドはある1人の男性のパッションから生まれました。その男性がフェルッチオ・ランボルギーニという創業者です。彼の完璧なクルマをつくりたいという情熱から1963年に生まれたのがランボルギーニです。これまではスーパースポーツカーのルールブレイカーでしたが、今はゲームチェンジャーとして、スポーツカーのルールや現状に対してチャレンジしています」と、ブランドについて紹介。

 また、「ランボルギーニは2024年までにすべての商品をハイブリッド化すると発表しております。そのハイブリッド化によって2025年までのC02排出量50%削減を目指しています。その取り組みの中で、2022年は内燃エンジンをたたえる年という位置付けとなっており、今日はランボルギーニの現在をご体感いただくにはうってつけです」とイベントについて述べた。

ランボルギーニ・ジャパン ダビデ・スフレコラ氏

初めてのランボルギーニは「ウルス」。「ウラカン EVO」のアイドリングストップ機能に驚き

 今回のイベント向けに用意されたモデルは、最高出力650HPのV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを搭載するスーパーSUV「ウルス」、最高出力640HPのV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載する「ウラカン EVO」、最高出力610HPのV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載する後輪駆動モデル「ウラカン EVO RWD」、最高出力640HPのV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載する“一般道を走れるレーシングカー”「ウラカン STO」の4モデル。

「ウルス」「ウラカン EVO」「ウラカン EVO RWD」「ウラカン STO」の4モデルが用意された
往路に試乗したスーパーSUV「ウルス」。ボディサイズは5112mm×2016mm×1638mm(全長×全幅×全高。全幅はミラーを除く)。最高出力478kW(650HP)/6000rpm、最大トルク850Nm/2250-4500rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを搭載し、最高速は305km/h、0-100km/h加速は3.6秒
復路に試乗した「ウラカン EVO」。ボディサイズは4520mm×1933mm×1165mm(全長×全幅×全高。全幅はミラーを除く)。最高出力470kW(640HP)/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpmを発生するV型10気筒 5.2リッター自然吸気エンジンを搭載し、最高速は325km/h、0-100km/h加速は2.9秒

 私は以前の取材で少しだけランボルギーニを“動かした”ことはあるものの、公道を走るのはまったくの初めて。当日、スタート地点のホテルエントランスに置かれた車両を見ただけで「こんなに大きいクルマに乗れるのだろうか?(しかもほとんど運転経験のない左ハンドル車両!!)」と不安が首をもたげる。

 出発の直前にスフレコラ氏が「楽しんで」と言っていたことを思い出し、意を決して往路の車両となるウルスの運転席に乗り込み、しっとりとしたレザーシートに腰を下ろしてステアリング位置を調整すると、SUVの目線の高さも相まって“至って普通のクルマ”に感じたのは少し意外だった。

 まるでミサイルの発射ボタンのようなプッシュスタートスイッチをONにして首都高速道路を走り出すと、巨体を感じさせず身軽に駆けるウルスに、「やっぱりランボルギーニなんだ」と感動すら覚えた。少し踏み込むだけで思い通りに加速をし、ステアリングを少し切るだけで“ひらひら”という感覚で身を翻すように車線を変更するウルスに心を奪われている間に、往路の目的地へ到着した。

 幕張のホテルで軽食をとったあと、復路はウラカン EVOに乗り込む。ウルスに乗り込むときの緊張はないものの、目線の低い運転席シートに座ったときには、まさに“コクピット”という言葉がふさわしいと思った。

 ウルスではあまり聞こえてこなかったエンジン音は、ウラカン EVOではドライブに欠かせないBGMかのよう。背中から「早く走ろうよ!」とばかりに聞こえてくる。その期待に応えようと、高速道路の合流地点で少しだけアクセルを踏み込むと「待ってました!」とばかりに力強い加速を感じる。それでも、ウラカン EVOは一切の姿勢を崩さずに常にフラットなまま。空力抵抗や各種バランスがきちんと整えられているからなのだろうか。

 ウラカン EVOを運転している間は、エンジン音を聞きながら走ることにただただ夢中で、楽しいとか、運転が怖いとか、なにも考えていなかったのが正直なところ。復路を走り終えてエンジンをOFFにしたあとに、初めて「運転が気持ちよかった」と感じたように思う。

 また、驚いたのはウラカン EVOにアイドリングストップ機能が付いていたこと。今や必須機能であることには違いないのだと思うが、信号待ちでブレーキを踏んで停止するとエンジンが止まり、発進しようとブレーキから足を離すと“ブオォォン”と勢いよくエンジンが再始動するのには、元気がよすぎて少し笑ってしまった。

 2024年のランボルギーニ全モデルハイブリッド化の暁には、この元気なエンジン音はもしかしたら頻繁に聞けるものではなくなってしまうかもしれない。そう考えると一抹の寂しさもあるが、ハイブリッド化されたランボルギーニモデルもまた気になる存在であることは確か。国際女性デーという日に未来のランボルギーニを楽しみにしながら、現在のランボルギーニを楽しめる、そんなツーリングイベントだった。