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三菱ふそう、カール・デッペン新社長就任会見で「eCanter」次世代モデルの2022年内発表を予告
2022年4月5日 15:28
- 2022年4月5日 開催
三菱ふそうトラック・バスは4月5日、2022年1月1日付で就任した代表取締役社長 CEOのカール・デッペン氏による記者会見を開催。同会見でデッペン氏は、バッテリEV(電気自動車)の「eCanter」次世代モデルを2022年内に発表することを予告した。
会見では、商用車の電動化への取り組みとして「eCanter」次世代モデルを2022年内に発表することのほか、同社今後の展望などについても話しがあり、車両については「コネクティビティ」「安全性」をテーマにした取り組み、国内販売拠点改善を目的とした「ミライ」プロジェクトの推進、生産拠点では「デジタル化」「サスティナビリティ」をテーマに業務の効率化や環境対応へ取り組んでいく方向性が示された。
また、同社2021年業績と2022年の見通しなども説明され、ダイムラー・トラック・アジア2021年の業績として、日本で3万2400台、インドで1万4600台、インドインドネシアで3万4000台を販売、インドネシアで10年以上、台湾で30年連続トップを獲得していることが報告された。
2022年の見通しについては、FUSOブランド90周年を迎えることを紹介するとともに、新型コロナウイルスの影響やヨーロッパの動向、半導体供給は高いリスクが継続し、市況による原材料費の変動もあるが、将来に向けた投資を継続していくことを示した。
2022年内に次世代モデルを発表する「eCanter」について、デッペン氏は「お客さまにも大変ご好評いただいておりまして、非常にスムースで、パワフルな加速により、重い貨物車でも上り坂で楽々と上がっていくというものであります。また、ドライバーの方がおっしゃっているのは“非常に乗り心地がよい”と“長距離乗っていても疲れない”、そういうお言葉をいただいており、振動騒音が少なく快適に働いていただけることで、輸送業界に大変貢献しているのではないか」との印象を述べるとともに、「静粛性もありまして、厚木市のゴミ収集車にe-Canterを採用してくださいました。この電動モビリティというアプリケーションは、いろいろな業界に貢献できる」との考えを話した。
そして、そうした電動車両の普及を進めるとともに、日本政府の「グリーン成長戦略」への貢献として、生産拠点となる川崎製作所など、バリューチェーン全体にサステナビリティ活動を拡大し、日本国内で2039年までの脱炭素化達成に取り組んでいく考えを示した。