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横浜ゴム、再生可能原料を活用したレーシングタイヤの開発テストを開始

2022年4月7日 発表

横浜ゴムが、2023年からSUPER FORMULAに供給を開始する「再生可能原料を活用したレーシングタイヤ」の開発テストを実施した

ドライ路面でレギュラー品同等程度のタイヤ性能を確認

 横浜ゴムは4月6日~7日の2日間、SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権)の2022年シーズン開幕戦となる富士スピードウェイにて、2023年からスーパーフォーミュラに供給を開始する「再生可能原料を活用したレーシングタイヤ」の開発テストを実施した。

 今回のテストは車両の空力テストと燃料テストが主目的だったが、タイヤについても1日目はケーシング、2日目はコンパウンドのテストが行なわれた。

スーパーフォーミュラのカーボンニュートラル開発テスト車両。手前が「白トラ」で奥が「赤トラ」と名付けられている

 再生可能原料は、天然由来のオイル、オレンジオイル(オレンジの皮由来)、天然ゴム、リサイクルゴムなどがあり、再生可能原料比率の違うケーシング、コンパウンド各4種類の仕様違いの開発タイヤを用意。当初は、再生可能原料の比率を上げることによりタイヤ性能低下が懸念されたが、レギュラー品同等程度のタイヤ性能が確認できたとしている。

 また、今回は雨が降らずテストできなかったが、ウエット路面用の開発タイヤについても再生可能原料である「籾殻シリカ」を用いたコンパウンドの異なる2種類の仕様を準備しているとのこと。

開発中のテストタイヤ

 横浜ゴムは、次のスーパーフォーミュラ大会会場となる鈴鹿でも今回と同じ仕様のテストタイヤで走行し、これらの評価結果をもとに、以降のテストでは再生可能原料比率のさらなる向上に取り組み、2023年からの実戦投入を目指し、2025年に再生可能原料35%上を使用したコントロールタイヤの供給を目指すとしている。