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マツダの新コミュニティ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」 シニアフェローの前田育男氏「一緒に汗かこうよ」

2022年4月15日 発表

 マツダは4月15日、同日発表した新コミュニティ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」について、同社シニアフェロー ブランドデザインの前田育男氏がその狙いを話すトークショーを「オートモビル カウンシル 2022」(幕張メッセ:4月15日~17日)の会場で開催した。

「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」は、モータースポーツをより身近に、仲間と繋がり、共にスピードスポーツを楽しむコミュニティとして展開していくコミュニケーション活動。

 具体的には、2021年末に立ち上げたレーシングチーム「MAZDA SPIRIT RACING」の活動を軸にして、モータースポーツをより身近で気軽に楽しんでもらうこと、ジャンルを問わずスピードスポーツに挑戦する、憧れる、応援する仲間と繋がり盛り上げていくことを目指していくという。

会場にはアパレルやグッズなども展示された

 オートモビル カウンシル 2022の会場には、7月のスーパー耐久シリーズ第3戦スポーツランドSUGO大会から参戦予定の「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」のほか、ドライビングシューズ、グローブ、メガネ、アパレル製品やコンセプトモデル自転車なども展示された。

マツダ株式会社 シニアフェロー ブランドデザインの前田育男氏

 活動の軸となるMAZDA SPIRIT RACINGについて、前田氏は「(活動は)まだ始まったばかりでして、われわれ MAZDA SPIRIT RACINGというチームで、スーパー耐久 ST-Qクラスにマツダ2で参戦させていただいております。ST-Qクラスは元々、トヨタのモリゾウさんが水素カローラで走られていて、そのフィールドに“マツダもきませんか?”と言われて、“わかりました”と返事をして出ていったのが、去年の最終戦岡山です」と、 MAZDA SPIRIT RACING誕生のきっかけとして、豊田章男社長が関わっていることを明かした。

 そして、MAZDA SPIRIT RACINGのレース活動については、2022年はシリーズでエントリーすることを報告。倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGについて、前田氏は「モータースポーツって、走ってるときは確かにスポーツなんだけど、そこまでの過程もスポーツなんですね。汗をかいて、練習をして、本当のアスリートじゃないとなかなか上に行けないというのもあるのですが、なんか“一緒に汗かこうよ”っていうクラブにしたいなと思っております」との方向性を示した。

 今後の展開について、前田氏は「モータースポーツって、あんまファッショナブルではなくスタイリッシュじゃない。汗くさくて、オイルくさくて、ゴムくさくて、うるさいし、おっちゃんたちはコワオモテばっかりだし、というのもあって、それをもっと若い人にも味わってもらうためには、ある程度かっこよくないといけないだろうなというのもあって、僕はデザイナーでもあるんですけど、ここのクルマもそうだし、商品とかマーチャンダイジングも一緒にデザインをして商品化する、クラブ活動として全部1つ、ワンパッケージでそういったものも企画しています」と話した。

 今夏以降にアプリ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」を配信予定で、アプリでは、道具をあやつりスピードを楽しんでいる仲間同士で交流できるオンラインコミュニティ機能に加えて、オリジナルグッズやカスタマイズカーのアイデアを募集するなど、マツダとユーザーがインタラクティブなコミュニケーションができる機能を設定する予定としている。

トークショーには株式会社カーグラフィック 代表取締役社長の加藤哲也氏も参加。加藤氏がMAZDA SPIRIT RACINGのドライバーとして富士24時間耐久レースへ参戦することも発表された