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ホンダ、「ホンダジェット」のシェアサービスの概念実証発表 2022年中にデモフライト開始へ
2022年4月27日 12:53
- 2022年4月27日 発表
本田技研工業は4月27日、国内中長距離移動に「ホンダジェット(HondaJet)」のシェアサービスを活用した新たなモビリティサービス事業の検討を開始すると発表した。新事業は、地方都市間の新たな移動機会の創出を目指したもので、今後は利用者の受容性検証や事業化に向けた課題抽出を目的として、2022年中にデモフライトを含めた概念実証が開始される。
同社が検討を開始する新たなモビリティサービス事業では、陸と空のモビリティ連携により、出発地から目的地まで自由で快適な移動を実現するとともに、ホンダジェットでの移動により地方都市間の移動効率化や地方活性化に貢献、関連事業者・地方自治体などのパートナーとともに2022年中に概念実証を開始することを目指す。
同社では、同サービスの事業化検討を加速すべく、関連事業者や地方自治体などの事業パートナーと連携し、主にビジネスユースを想定した、デモフライトを含む概念実証を2022年中に開始するとしている。
ホンダジェットをはじめとするビジネスジェットは、移動時間の短縮や自由なスケジュール設定、プライベート空間の確保が可能なことから、ビジネスシーンを中心に広く活用されており、利便性が高い移動手段として世界的に認知されている。一方、日本の市場は、ビジネスジェットに対する社会的認知の低さやインフラサービスの未発達により、米国などの欧米諸国と比較して規模が小さく、発展途上にあるとしている。
そうした中ホンダは、日本には定期航空路や長距離鉄道などの公共交通による移動が不便な地方都市の組み合わせが多く存在し、そうした都市間をホンダジェットを活用しながら結ぶことで、移動の大幅な効率化や地方活性化、遠隔地医療への対応などにも貢献することが可能と考えるとともに、ホンダ単独ではなくモビリティサービスに関連する事業者や地方自治体などと連携し、陸上移動や目的地でのアクティビティを含む、一貫した移動体験を可能にすることも検討していく。