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二級自動車整備士に電子制御の内容を含む「二級自動車整備士(総合)」導入 国交省が自動車整備士技能検定規則の一部改正を発表

2022年5月25日 発表

資格体系の改正

 国土交通省は5月25日、自動車技術の進化に対応するため自動車整備士の資格体系を見直し、電子制御の内容を含む資格「一級自動車整備士(総合)」「二級自動車整備士(総合)」を設定するなど、自動車整備士技能検定規則の一部改正をすると発表した。

 これまで電子制御の内容を含む資格は、一級の「一級大型自動車整備士」「一級小型自動車整備士」であったが、資格体系の改正では、電子制御の内容を含む資格として一級に「一級自動車整備士(総合)」、二級に「二級自動車整備士(総合)」、特殊に「自動車電気・電子制御装置整備士」「自動車車体・電子制御装置整備士」が設定された。

 また、「二級ガソリン自動車整備士」「二級ジーゼル自動車整備士」「二級自動車シャシ整備士」「二級二輪自動車整備士」と4つの資格のある二級においては、「二級自動車整備士(総合)」「二級二輪自動車整備士」とするなど資格体系の改正が実施される。

 そのほかの改正として、一級の自動車整備士資格の学科試験における口述試験を廃止。大学等の電気又は電子に関する学科を卒業した者は、機械に関する学科を卒業した者と同様に、受験に必要な実務経験年数を短縮する。そのほか、関係する規定について、所要の改正が行なわれる。

 今後、この改正は2027年1月1日に施行され、新たな自動車整備士技能検定規則に基づく試験を施行日以降に実施、最短で2027年3月から、一級の試験については2028年3月から実施される。

 なお、大学等の電気又は電子に関する学科を卒業した者は、機械に関する学科を卒業した者と同様に、受験に必要な実務経験年数を短縮することについては、2022年5月25日に施行され、施行日以降に実施する試験について適用される。