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アルピナ、新型「BMW ALPINA D3 S」 よりスポーティなエクステリアデザインに刷新

2022年5月25日 予約開始

D3 S Limousine(右ハンドル仕様):1151万円

D3 S Touring(右ハンドル仕様):1190円

アルピナから新型「BMW ALPINA D3 S」の予約が開始された。写真はクーペタイプのBMW ALPINA D3 S Limousine

LEDヘッドライトなど標準装備の見直しも実施

 BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは5月25日、新型モデル「BMW ALPINA D3 S」の予約を開始した。右ハンドル仕様のみで、価格はクーペタイプの「BMW ALPINA D3 S Limousine」が1151万円、ステーションワゴンタイプの「BMW ALPINA D3 S Touring」が1190万円。日本導入時期は2023年初頭を予定している。

 新しくなったBMW ALPINA D3 Sは、エクステリアデザインの見直しが行なわれ、新しい先進的なフォルムを取り入れたアルピナのエアロパーツにより、スポーティな性格を際立たせられた独自の外観に仕上げられている。また、標準装備の内容も見直され、拡張機能を組み込んだ新しいデザインのLEDヘッドライトや、自動防眩機能を備えたルームミラーとドアミラーも装備された。

 ボディカラーはソリッドの「アルピン・ホワイト」、メタリックの「ブラック・サファイア」「ミネラル・ホワイト」「ポルティマオ・ブルー」、アルピナ限定の「アルピナ・ブルー」と「アルピナ・グリーン」に加え、新たに「メルボルン・レッド」「ブルックリン・グレー」「スカイスクレーパー・グレー」が追加されたほか、BMW Individualボディカラー「ドラバイト・グレー」「タンザナイト・ブルーII」も選択可能。

BMW ALPINA D3 S Limousine
ボディサイズは4723×1827×1440mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2851mm、車両重量は1950kg、トランク容量は480L
BMW ALPINA D3 S Limousine

 ドライブトレーンは、低速域でのトルクの太さと高回転域までの滑らかな吹け上がりが特徴で、48Vスタータージェネレーターを搭載したマイルド・ハイブリッド・テクノロジーにより、スロットルレスポンスと効率性を向上させ、長い航続距離とすぐれたパフォーマンスを両立させている。

 ビ・ターボ・チャージングシステムを搭載した直列6気筒3.0リッターディーゼルエンジンは、261kW(355PS)の最高出力を引き出すと同時に、730Nmもの最大トルクを1750-2750rpmから発生。0-100km/h加速は4.6秒(Touringは4.8秒)とし、巡航最高速度は273km/h(Touringは270km/h)を誇る。

直列6気筒3.0リッター ビ・ターボ ディーゼルエンジンは最高出力261kW(355PS)/4000-4200rpm、最大トルク730Nm/1750-2750rpmを発生。アルピナ・スウィッチ・トロニック付きの8速スポーツATが組み合わせられる

 このアルピナ独自の高出力を可能にしているのは、2基のターボチャージャーと最新のインジェクションシステムを組み合わせたチャージングシステムで、高圧ステージと低圧ステージのタービンに可変タービンジオメトリー(VTG)を採用することで、自然なブースト圧とスロットルレスポンスを実現。また、アルピナ製インタークーラーと、複数の大容量クーラー、トランスミッションオイルクーラー、位置を変更した2基のクーラントクーラーと電動クーラントポンプを備えたアルピナの高性能クーリングシステムを組み合わせることで、高負荷時においてもエンジンを安定的に冷却可能としている。

 さらに、ディーゼル・パティキュレート・フィルターにディーゼル酸化触媒とSCR触媒(コンバーター)をコーティングし、エンジン付近に配したSCRシステムとAdBlueインジェクターを備えた2つのSCR触媒により、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減。新しいWLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験)で測定した燃費は14.5km/L、CO2排出量は182g/kmとなっている。

BMW ALPINA D3 S Touring
ボディサイズは4723×1827×1438mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2851mm、車両重量は2020kg、トランク容量は500-1510L
BMW ALPINA D3 S Touring

 新型D3 Sのすぐれたドライビングエクスペリエンスを実現させているのは、アルピナ・スポーツ・サスペンションで、アルピナのシャシーエンジニアたちは、バリアブル・ダンパー・コントロールを駆使して幅広いセットアップを生み出し、すぐれた乗り心地と精密でありながらもダイナミックなハンドリングを両立。走行モードは「コンフォート・プラス」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ・プラス」の計4つで、アルピナが独自に調整を加えたバリアブル・スポーツ・ステアリングのほか、ボディのコントロールを向上させる独自のスプリング、バンプストッパーとスタビライザーにより、ハンドリングの特徴である精度と俊敏性を実現させたとしている。

BMW ALPINA D3 S Touring

 アルピナはピレリと共に、タイヤのサイドウォールにアルピナを意味する「ALP」の文字が入る新型BMW ALPINA D3 S専用タイヤ「ピレリ P ZERO(ALP)」を特別に開発。通常は超高性能セグメントでしか用いられない素材と製造技法を駆使することで、高い安全性を確保しただけでなく、ダイナミックなグリップとすぐれた乗り心地を両立させている。

 ホイールは5×4スポークデザインの19インチ アルピナ鋳造ダイナミックホイールを標準装備とし、オプションで20スポークデザインの20インチ アルピナ鍛造クラシックホイールを設定。

 駆動系はトルクを完全に可変配分する4WDシステムと、リアに電子制御式のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備して、特注の高性能タイヤと相まって、非常にハイレベルなグリップとトラクションを実現。

 ブレーキは、フロントに固定4ピストンキャリパーと395mm径のブレーキディスク、リアにフローティングキャリパーと345mm径のブレーキディスクを採用。ブレーキキャリパーはアルピナブルーに塗装されていて、ホワイトの「ALPINA」ロゴが配される。また、軽量ドリルドローターと耐熱性能の高いブレーキパッドの組み合わせもオプションに設定されている。

BMWのインテリア設計哲学「視線は路上に、手はハンドルに」

 アルピナのレザーワークショップは、パイピング、ステッチ、刺繍やエンボス加工、ユーザーの希望に応じた加工など、独自のニュアンスをプラスすることが可能で、自動車業界で用いられている中でも最高品質の天然素材を揃えた「BMWエクイップメント・シリーズ」には天然のラヴァリナレザーも追加された。

 コクピットでは大型の14.9インチのカーブドディスプレイを採用し、デジタルメーターパネルとセンターコントロールディスプレイを1つのユニットに統合。「eyes on the road、hands on the wheel(視線は路上に、手はハンドルに)」というBMWのインテリア設計哲学に従い、オプションのヘッドアップディスプレイを含め、すべてのディスプレイには「ドライバー最優先」というアプローチが活かされている。

 ディスプレイはグラフィック性能が最適化され、個々のドライバーのニーズに合わせてカスタマイズすることもでき、サードパーティ製アプリをシームレスに統合することも可能としている。車両とドライバー間のやり取りは「BMWオペレーティングシステム8」により高度にデジタル化され、さらに「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」によってすぐれた音声制御機能など、直感的に操作できる制御オプションを搭載する。