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アルピナ、新型「BMW ALPINA B3」 ドライブトレーンを見直してより力強い走りを実現
2022年5月27日 06:10
- 2022年5月25日 予約開始
- B3 Limousine（左ハンドル仕様）：1311万円
- B3 Limousine（右ハンドル仕様）：1340万円
- B3 Touring（右ハンドル仕様）：1379万円
エクステリアデザインも刷新
BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは5月25日、新型モデル「BMW ALPINA B3」シリーズの予約を開始した。価格は「BMW ALPINA B3 Limousine」の左ハンドル仕様が1311万円、右ハンドル仕様が1340万円、「BMW ALPINA B3 Touring」は右ハンドル仕様のみで1379万円。日本導入時期は2023年初頭を予定している。
新しくなったBMW ALPINA B3は、ドライブトレーンに見直しが加えられ、最新の排出ガス後処理技術と新しいエンジンソフトウェアを採用し、エキゾーストシステムを刷新した。
BMW S58エンジンをベースとした直列6気筒3.0リッターのビ・ターボエンジンは、アルピナ特有のエアフローを最適化したタービンハウジングと、アルピナ独自の2基のモノスクロール・ターボチャージャーを搭載し、低回転域においても排出ガスのエネルギーを効率的にブースト圧に変換。また、大型のインタークーラーによってターボチャージャーの効率を高めつつ、さらに最適化されたエアインテークダクトと大型のエアフィルターハウジングを採用したことで、エンジンレスポンスを改善。
従来モデルに対して最高出力は24kW（33PS）アップの364kW（495PS）、最大トルクは30Nmアップの730Nmを実現。全回転域にわたってスムーズにパワーを引き出し、アルピナらしい軽快な吹け上がりにより、B3 Limousineは発進からわずか3.6秒、B3 Touringは3.7秒で100km/hまで加速、Limousineの巡航最高速度は305km/h、Touring は302km/hを誇る。
そのほかにも、2基のクーラント・クーラーの位置を調整し、冷却性能も向上。断面積を最適化したクーリングエアダクト、そして1000Wの電気ファンを組み合わせた高性能クーリングシステムを装備。8速スポーツAT（8HP76）は、選択したトランスミッションモードに応じてシフト快適性とダイナミクスを実現。730Nmの高トルクにも耐えられるよう、トランスミッションパーツも強化しているという。さらに背圧を軽減するために、エキゾーストシステムの直径を拡げ、パティキュレートフィルターの断面積を拡大している。
アルピナのシャシーエンジニアたちは、バリアブル・ダンパー・コントロールを駆使して幅広いセットアップを生み出し、すぐれた乗り心地と精密でありながらもダイナミックなハンドリングを実現する「アルピナ・スポーツ・サスペンション」を開発。今回は「コンフォート・プラス」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ・プラス」の計4つの走行モードが設定され、独自のスプリング、バンプストッパー、スタビライザーによってハンドリング精度と俊敏性が高められた。
駆動系にはトルクを完全に可変配分する4WDシステムと、リアに電子制御式のLSD（リミテッド・スリップ・ディファレンシャル）を標準装備し、ピレリと共同開発している専用タイヤ「ピレリ P ZERO（ALP）」により、非常にハイレベルなグリップとトラクションを実現。ブレーキは、フロントに固定4ピストンキャリパーと395mm径のブレーキディスク、リアにフローティングキャリパーと345mm径のブレーキディスクを採用し、微細に調整できるすぐれた制動性能を発揮。ブレーキキャリパーはアルピナブルーに塗装されていて、ホワイトの「ALPINA」ロゴが配されている。また、オプションとして軽量ドリルドローターと耐熱性能の高いブレーキパッドの組み合わせも用意されている。
また、エクステリアデザインは、フロントとリアのエアロパーツに新しい先進的なフォルムを取り入れ、ボディカラーは限定の「アルピナブルー」と「アルピナグリーン」のほかに、「メルボルンレッド」「ブルックリングレー」「スカイスクレーパーグレー」も選択可能となっている。
最新世代の「BMW iDrive」を搭載
車両とドライバー間のやり取りは「BMWオペレーティング・システム8」「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」などにより、すぐれた音声制御機能など直感的な操作が可能。また、運転席には14.9インチのカーブドディスプレイを採用し、デジタルメーターパネルとセンターコントロールディスプレイをひとつのユニットに統合。デジタルメーターパネルは、象徴的なアルピナブルーとグリーンのカラースキームでデザインしつつ、センターコントロールディスプレイには、実際のアルピナモデルの姿をデジタル画像で細部まで再現できるようになった。
