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アルピナ、「XD3」をアップデート 右ハンドルのみの設定で価格は1162万円

2021年9月13日 予約開始

1162万円

「XD3」

 BMW車をベースにしたハイエンドモデルを手がけるアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび、日本総代理店のニコル・オートモビルズは9月13日、新型「BMW ALPINA XD3」の予約を開始した。日本導入時期は2022年春で、価格は1162万円。日本導入モデルは右ハンドルのみの設定。

 現行モデルのXD3は、ニコル・オートモビルズを通じて日本市場に累計120台デリバリーされたアルピナのエントリーモデル。今回、ベースとなるBMW「X3(G01)」のLCI(Life Cycle Impulse)に伴い、XD3も8月にアップデートを実施。マイルド・ハイブリッド・システムを採用し、エンジン出力とトルクが強化された高性能ディーゼルエンジン、改良されたハンドリング性能、ダイナミックさを増した存在感により、SUVにアルピナらしさをもたらした。

 ビ・ターボ・チャージング・システムを搭載した直列6気筒 3.0リッターディーゼルエンジンは、16kW(22PS)アップの最高出力261kW(355PS)/4000-4200rpm、30Nm(3kgfm)アップの最大トルク730Nm(74.4kgfm)/1750~2750rpmを発生。インジェクションと2基のターボ・チャージャーに対しては入念なキャリブレーションが行なわれ、独自の内燃機関の出力・トルク特性とした。低圧ステージと高圧ステージのタービンには、可変タービン・ジオメトリーを採用することで、自然なブーストとスロットル・レスポンスを実現。アルピナ製インタークーラーと大容量クーラー、トランスミッション・オイル・クーラーに加え、外部クーラント・クーラーと電動クーラント・ポンプを備えたアルピナ高性能クーリング・システムを組み合わせることで、高負荷時においてもエンジンの熱的安定性を維持している。

 さらに、48Vスターター・ジェネレーターを備えたBMW製のマイルド・ハイブリッド・テクノロジーを採用したことにより、最大8kW(11PS)の回生電力を瞬時に活用できることから、低回転域におけるエンジンとスロットルのレスポンスが向上。0-100km/h加速は4.9秒、最高速は254km/hを実現した。長距離走行時における効率化が図られ、高性能高出力でありながら長い航続距離も確保。WLTPモード燃費は13.0km/L(ヨーロッパ参考値)としている。

 動力伝達には、エンジンから発せられる高いトルクに耐えるように特別設計されたZF製の8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション(8HP76世代)を採用。マニュアル・シフトチェンジを行ないたいときには、伝統のアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフトボタン、もしくはオプション装備となるアルミニウム削り出しのアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフト・パドルを介して操作することができる。

 XD3の4輪駆動制御は、BMWのxDrive システムをベースとして開発。状況に応じてトラクションが最適化されるよう、トルク配分に関して手が加えられており、XD3ではスポーティなハンドリングを実現すべく、後輪重視の設定とされた。また、従来モデルではリアに電子制御式アクティブLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が組まれていたが、XD3にはこれに加えてパフォーマンス・コントロールを設定。ブレーキそれぞれを個別に制御することで、アンダーステアの発生を未然に防ぎ、コーナリング時における俊敏性とグリップを向上させた。合わせて改良が施された可変スポーツステアリングにより、シャープで応答性の高いハンドリングがもたらされ、XD3の持つポテンシャルを最大限に体験することができるとしている。

 デザインについては、BMWによって新たに再設計されたライトまわりのデザインや、フロントとリアのアルピナが設計したエアロ・コンポーネントにより、モダンで力強い装いにブラッシュアップ。ボディのフォルムとエレガントなラインに美しくつながる、BMWが新たに再設計したライトとキドニー・グリル、そのデザインに連なるようにアルピナが追加したエアロ・コンポーネントがモダンでスポーティなデザイン言語を与え、XD3をより洗練されたイメージへと昇華。リア・エプロンに新たに追加されたディフューザーによって、XD3が持つ筋肉質な一面を引き出している。

 ハイグロス・フィニッシュとなるBMWが再設計したセンター・コンソールは、直感的な操作が可能で、スポーツ・ディスプレイでは、パワーとトルクモニターだけでなく、ブースト圧や油温、Gフォースも表示可能。また、アルピナのレザー・ワークショップは、ユーザーの個性を反映したインテリアを作り上げることができるよう、基本的にインテリアのカスタマイズに制限を設けておらず、パイピング、ステッチ、刺繍、エンボス加工、ユーザーの希望に応じた加工など、独自のニュアンスをプラスできる。加えて、自動車業界で用いられている中でも最高品質の天然素材を揃えたBMWエクイップメント・シリーズにラヴァリナ・レザーが加わっている。