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JVC、広い視野角と高精細でなめらかな映像の新型リモートカメラ「KY-PZ510N」 自動追尾機能も新搭載

2022年9月中旬 発売

オープンプライス

自動追尾機能などを新たに搭載したJVCの新型リモートカメラ「KY-PZ510N」が9月に発売される

別売のコントローラーを使えば最大100台まで制御可能

 JVCケンウッドは、ネットワーク経由で映像・音声のストリーミング配信が可能なPTZ(パン・チルト・ズーム)リモートカメラの新モデル「KY-PZ510N」を9月中旬より発売する。業務用商品で価格はオープンプライス。

 JVCケンウッドは、遠隔操作により高画質な映像撮影を可能とするHD PTZリモートカメラ「KY-PZ100」システムを2016年に発売。また2020年には、NDI|HXプロトコル対応モデルとして、4K出力に対応する「KY-PZ400N」、HD出力に対応する「KY-PZ200N」および「KY-PZ200」をラインアップに追加してきた。今回、さらなる高画質化、設置性の改善、利便性の向上などの市場ニーズを鑑み、業務用ズームカメラとして初めて、4K60pのIPストリーミング出力と水平画角80°に対応し、自動追尾機能を新たに搭載した「KY-PZ510N」を開発・発売した。

新型リモートカメラ「KY-PZ510N」

 新製品のKY-PZ510Nは、高感度ネイティブ4Kセンサーによる4K60p出力により、人物の表情や文字情報などを高精細かつ、なめらかな映像で撮影することを可能にしたモデル。水平視野角80°の広角撮影が可能なため、狭いスペースや被写体との距離が近い場所にも設置できるほか、自動追尾機能を搭載したことで、需要が増加しているライブイベントやリモート講義の撮影など、被写体が動くことが多いシーンにも幅広く対応する。

 また、低遅延で対応ハードとソフトが豊富なNDIプロトコル(バージョン5)、インターネットにおけるパケットロス耐性・ジッター吸収・セキュリティ伝送を備えたSRTプロトコル、多くのライブ配信に利用されているRTMPプロトコル、テレビ会議などで利用されるUVC(USB Video Class)にも対応し、インターネットを介して、高品質で安定したリモート収録および配信を実現するとしている。

PTZリモートカメラ「KY-PZ510N」の特徴

JVCケンウッドの業務用ズームカメラとして初めて4K60pのIPストリーミング出力を実現

 HDMI出力に加えて、4K60pでのIPストリーミング出力を実現。高感度ネイティブ4Kセンサーと4K60pエンジンの新採用により、高精細かつなめらかな映像を、HEVC(High Efficiency Video Coding)による低帯域でライブ配信できる。

JVCケンウッドの業務用ズームカメラとして初めて水平画角80°の広視野角を実現

 水平画角80°の広視野角を実現し、従来モデルと比べてより近距離での映像撮影が可能になり、狭い部屋などでもカメラポジションが選択しやすくなった。

特定の被写体を自動撮影できる自動追尾機能を新搭載

 新たに自動追尾機能を搭載。複数の被写体の中から特定の1人を選び、パン・チルト・ズームを自動で行ないながら追尾撮影してくれる。本機単体で動作するため、操作用のPCも不要。

NDIプロトコル(バージョン5)に対応させ、IP伝送機能を強化

 低遅延にて高品質のIP伝送を実現できる最新のNDI|HXプロトコル(バージョン5)に対応させたことで、マニュアルでカメラをコントロールする際のストレスを軽減。また、NDIに対応した各種機能も利用できるため、インターネットにおけるNDI伝送・制御も可能とした。

SRT(Secure Reliable Transport) プロトコルに対応

 4K60p出力のH.264/HEVCに対応したSRTプロトコルでストリーミングが可能。暗号化やパケット欠損時、ジッター補正などにより、安定したIPリモートプロダクションが利用できる。

テレビ会議などで利用されるUVC(USB Video Class)に対応

 JVCケンウッドの業務用ズームカメラとして初めて4KでのUVC(USB Video Class)に対応。一般的なWeb会議用のソフトウェアで利用できるため、双方向のやり取りが必要な場合でも高品質な映像を伝送可能に。

NTPの時間情報をストリーミングに重畳するVITCに対応し、複数のカメラの同期が可能

 NTP(Network Time Protocol)の時間情報をストリーミングに重畳するVITC(Vertical Interval Time Code)に対応したことで、ネットワーク経由で複数のカメラを同期することができ、各映像の同期が重要なコンサート、スポーツのストリーミング配信を強力にサポートしてくれる。

JVCケンウッド製リモートカメラコントローラー「RM-LP100」を使用し、最大100台のカメラ制御が可能

 別売のリモートカメラコントローラー「RM-LP100」を使用すれば、同機1台で最大100台のカメラ制御が可能。各カメラを同機のコントロールレバーとシーソー型ズームレバーでPTZ操作できるだけでなく、フォーカス・アイリス制御、設定メニューの変更なども可能としている。