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直列4気筒エンジンでV型8気筒サウンドを奏でる「赤寅(アカトラ)」をNEXT50ビレッジに展示 「白寅(シロトラ)」とは異なる排気系

一般展示エリアであるNEXT50ビレッジに展示されたアカトラ

V8サウンドテスト用のアカトラを展示

 スーパーフォーミュラ第5戦SUGOが6月18日~19日の2日間にわたってスポーツランドSUGOで開催されている。この第5戦SUGO終了後の20日~21日には、カーボンニュートラル燃料を使ったフォーミュラマシン「赤寅(アカトラ)」「白寅(シロトラ)」の走行が予定されている。

 アカトラはトヨタエンジンを搭載するテスト車両で、シロトラはホンダエンジンを搭載するテスト車両。カーボンニュートラル燃料に対するエンジンまわり、空力関連、サステナブル素材のタイヤなど、それぞれテストメニューが用意されている。

アカトラの排気系。メイン排気管の下に2本のサブ排気管が見える

 第5戦SUGO終了後テストで話題になっているのは、アカトラに搭載された直列4気筒エンジンでV型8気筒サウンドを奏でる新型排気系。スーパーフォーミュラ テクニカルアドバイザー 永井洋治氏によれば、V8サウンドは直列4気筒エンジンの排気管を工夫することで実現できるという。

 この第6戦SUGOでは、NEXT50ビレッジという一般展示エリアにアカトラ、シロトラが展示されていたので、その新型排気系を外観からチェックしてみた。

 ぱっと見るとアカトラ、シロトラそれぞれ変わりがないように見えるものの、よくみるとメインの排気管の下に見えるサブ排気管に差があることが分かる。直列4気筒を集合して単排気管としているシロトラに対して、アカトラはその排気管下に2本のサブ排気管が見える。永井氏の説明を聞くと、これまでの単排気管はウエストゲートにつながっており、下の2つの排気管でV8サウンドを奏でるような排気干渉を作り出すのだろうか?

こちらはシロトラ。外観はアカトラとさほど変わらないように見える
シロトラの排気系。単排気管のみ

 カウルを装着しての展示のためよく分からなかったが、レース明けの20日には走行テストが行なわれる予定だ。さらに詳しいことは、そのタイミングで少し明らかになるだろう。

 このNEXT50ビレッジには、各社もプロモーションブースを展開。パイオニア/カロッツェリアブースでは話題のナビ「NP1」などが展示されていたほか、Tシャツが抽選で当たるイベントを行なっていた。このTシャツ、小林可夢偉選手自身がデザインしたとのことで、とてもかっこいいものとなっていた。

パイオニア/カロッツェリアブース
小林可夢偉選手デザインのTシャツ
NP1やサイバーナビ装備のデモカー。同時に比較できるよう配慮されていた。
NEXT50ビレッジでは各種ステージイベントなども行なわれている