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中嶋一貴氏と関谷正徳氏のコンビが、グループCカー「トヨタトムス85C」でル・マンクラシック出場

2022年7月2日(現地時間) 開催

中嶋一貴氏とトヨタのグループCカー「トヨタトムス85C」

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は、TOYOTA GAZOO Racing Europe副会長の中嶋一貴氏と関谷正徳氏のコンビで、7月2日(現地時間)にフランスのル・マン・サルト・サーキットで開催されるル・マンクラシックに「トヨタトムス85C」で出場することを明らかにした。

 ル・マンクラシックは、ル・マン24時間レースの歴史を彩ってきた耐久レース車両が2年に一度集まり、サルト・サーキットのフルコースを用いて開催されるイベント。参戦車両のトヨタトムス85Cは、500馬力を誇るル・マン参戦車両で、2018年と2020年のル・マンクラシックにも出場している。

 中嶋氏は同イベントに初出場、コンビを組む関谷正徳氏は、1985年に中嶋悟氏、星野薫氏とともに85Cを駆ったドライバーの1人となる。60分間で戦われるレースには、ポルシェ962やジャガーXJR、プジョー905など耐久レースの歴史に名を残す名車達の出場が予定されている。

 中嶋一貴氏は、2018年、2019年、2020年と3年連続でTOYOTA GAZOO Racingのドライバーとしてル・マンを制し、2018-2019年シーズンにはFIA世界耐久選手権(WEC)のシリーズチャンピオンにも輝いている。中嶋一貴氏の父である中嶋悟氏もトヨタが1985年に初めてグループCカー「トヨタトムス85C」でル・マン24時間に挑戦した時のドライバーの1人となる。

 中嶋氏は、ル・マンクラシックに先立ち、ル・マン24時間レースの決勝スターティンググリッドで行なわれた優勝トロフィー返還セレモニーで、実際に初めてトヨタトムス85Cをドライブ。ル・マンクラシックのレース本番で、中嶋一貴氏は、37年前に総合12位でル・マン24時間レースのチェッカーを受けた、トヨタトムス85Cそのものをドライブすることになる。

 中嶋氏は「トヨタの歴史、そして、私の家族にとって特別な場所であるル・マンで、トヨタトムス85Cをドライブできるのはとても光栄なことです。父がこのトヨタトムス85Cでル・マン24時間レースを戦ったのは、私が生まれてまだ数ヶ月しか経っていない時期で、もちろんレースのことは覚えていませんが、全て話には聞いています。我々にとってもグループC時代は伝説的であり、この信じられないようなチャンスを与えてくれた、車両オーナーの国江氏、そして、TGRに感謝します。ル・マン24時間レースに10回も出場したので、サルト・サーキットのことはよく知っていますが、このような懐かしい車両で走るのは全く未知の挑戦になるでしょうし、とても楽しみにしています。関谷さんとチームメイトとして一緒に走れることはとても光栄なことで、多くのことを学ばせていただきたいと思っています。初めて出場するル・マンクラシックですが、多くの素晴らしい名車が参加するそうですし、単にドライバーとしてだけでなく、この魅力的なイベントを実際に体験できることが本当に楽しみです」とコメントしている。